お金をもうける情シス部に、ベリタスの新運用管理ソフトがお手伝い

2004/9/3

 ベリタスソフトウェアはユーティリティ・コンピューティング環境の実現を目的とする運用管理の新ソフトファミリ「VERITAS CommandCentral」を9月1日に発表した。ITシステムのサービスレベルやパフォーマンス、運用管理コストをビジネスの視点で管理できるのが特徴。ベリタスでは「VERITAS CommandCentralはビジネスの観点からITシステムを管理し、収益を上げる手助けができる。ユーティリティ・コンピューティングを実現するうえではまだまだ最低限の機能だが、第1歩を踏み出せた」としている。

 ベリタスが今回発表したのはVERITAS CommandCentralのうちの3製品。

  • VERITAS CommandCentral Availability 4.0
  • VERITAS CommandCentral Service 4.0
  • VERITAS CommandCentral Storage 4.0

 いずれも英語版。コンソールは共通で、複数のソフトを使っていても効率的に管理できる。

ベリタスソフトウェア マーケティング本部 プロダクトマーケティング マネージャー 朝倉英夫氏

 Availability 4.0は1つのコンソールから複数のクラスタ・サーバを管理できるソフト。ベリタスの「VERITAS Global Cluster Manager」の後継。アップタイム/ダウンタイムを計測し、リソース管理やアベイラビリティに問題があるクラスタの構成変更を遠隔地から行える。クラスタのパフォーマンスを分析したレポートも出力可能。対応するクラスタはVERITAS Cluster Serverで、AIX、HP-UX、Linux、Solaris、Windowsのそれぞれのプラットフォームをサポートする。ベリタスソフトウェアのマーケティング本部 プロダクトマーケティング マネージャー 朝倉英夫氏は「複数のクラスタを稼働させている通信会社や金融、政府系機関などがターゲット」と説明した。

 Service 4.0はデータのバックアップを管理するソフト。ベリタスのバックアップ製品「NetBackup」「Backup Exec」の機能が統合されていて、バックアップに必要なITリソースの監視や、バックアップ作業の自動化ができる。朝倉氏によると、バックアップするデータの重要度に応じてデータを「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の3つに分類。さらにそのデータを扱っている社内の事業部の業務を考慮し、バックアップ先のメディアやその頻度、方法などのポリシーを定義する。そのポリシーに従って自動でバックアップをさせることができる。ベリタス製バックアップソフトのほかに、「Legate Networker」「IBM TSM」に対応する。

 Storage 4.0は「VERITAS SANPoint Control」の後継製品。SAN環境のストレージを集中管理し、必要に応じてストレージ・リソースのプロビジョニングをポリシーベースで行う。エンド・トゥー・エンドの管理が特徴で、ストレージだけでなく、SANに接続しているサーバやアプリケーション、スイッチ、OSなどの監視を行う。対応するのはNetBackup、Volume Manager、VERITAS Cluster Server、Microsoft Cluster Service、SQL Server、Oracle、DB2、Sybase。ストレージ運用管理の業界標準である「SNIA SMI-S」(v1.02)をサポートし、幅広いストレージをサポートできるようにした。朝倉氏によると、米ベリタスは富士通や東芝と協力し、それぞれのストレージに組み込むSMI-S対応モジュールの共同開発を行っているという。

 VERITAS CommandCentralの特徴はビジネス視点でシステムの運用管理ができる点。Service 4.0は、バックアップするデータの容量当たりのコストを算出可能で、バックアップするデータを持つ事業部に対して課金もできる。算出が難しいITの投資対効果や、導入後の効果測定にも利用可能だ。バックアップをサービスとして定義し直すことで、コストがかかるだけと思われがちな情報システム部が、会社全体への貢献を収益という形で示すことができるようになる。Storage 4.0の場合もストレージのパフォーマンスや容量、使用率、割り当てなどの詳細なレポートを出力する機能があり、ビジネス戦略との整合性を確認できる。

 各製品の最小構成価格は、Availability 4.0が220万円から、Service 4.0が400万円から、Storage 4.0が680万円からとなっている。

 ベリタスは10月に開催するプライベートイベント「VERITAS VISION 2004 JAPAN」でサーバ・プロビジョニングを可能にする新製品「VERITAS OpForce」を発表する予定。今後、これらのユーティリティ・コンピューティング関連の製品はすべてCommandCentralのファミリに統一され、1つのコンソールで管理できるようにするとみられる。朝倉氏は「CommandCentralが目指すのは、システムの運用管理の自動化エンジンになること」と説明した。

(編集局 垣内郁栄)

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ベリタスソフトウェアの発表資料

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