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「欲しいものは手に入れる」、オラクル幹部が買収宣言

2004/12/8

 米オラクルの取締役会議長 ジェフ・ヘンリー(Jeff Henley)氏は12月6日(米国時間)、ピープルソフトの買収に関連して「ピープルソフト買収に成功した後にも別の会社の買収を考えている」と述べ、買収を武器に業務アプリケーションでライバルにあるSAPに対抗する考えを示した。「欲しいものを手に入れられないとは考えていない」とヘンリー氏は述べ、ピープルソフト買収にも強気な見方を示した。

米オラクルの取締役会議長 ジェフ・ヘンリー氏

 ヘンリー氏は買収を考えている企業について「業種を特化してソリューションを提供しているソフトウェア企業」と説明。「SAPを抜くために業界別のソリューションを強化し、提供する」との戦略を示した。ヘンリー氏は「ピープルソフトを買収しない場合でも、別の会社の買収は続ける」と語った。

 オラクルが買収を続けるのは「戦略的に進化をしていきたい」(ヘンリー氏)と考えているから。テクノロジのカバー領域を増やすことで顧客へのアプローチを広げる狙いがある。買収と合わせて他社とのパートナーシップの拡大も目指す。

 ヘンリー氏はオラクルの主な競合ベンダとしてIBMとマイクロソフト、SAPの3社を挙げた。「テクノロジ領域のライバルはIBMとマイクロソフト。SAPはアプリケーションでのライバルだ」。ヘンリー氏によると、「マイクロソフトの競争力の源泉はデスクトップ。IBMはハードとサービス」。SAPは業務アプリケーションとミドルウェアをビジネスの中心に置いていて、オラクルと真正面からぶつかる「大きな存在」(ヘンリー氏)だ。しかし、ヘンリー氏は、SAP製品に対して、オラクル製品のオープン性や低コスト、ビジネス・インテリジェンスの新機能を顧客にアピールすることで差別化できるとしている。

 ソフトウェア業界の買収、合併は今後も続くとヘンリー氏は考えている。低いTCOや運用管理の効率性を重視するユーザー企業が増加し、製品価格の低下やより包括的なソフトウェア・パッケージを求める流れが出ているのが一因だ。業界が成熟し、成長率が下がっているとの見方もある。しかし、ヘンリー氏は「トータルの需要は減っていない。あと1年ほどで新しいプロジェクトに興味を持つ企業が増えてくるだろう」と予測し、業界の成長に前向きな姿勢を示した。

(編集局 垣内郁栄)

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