キャリア向け、企業向け双方を対象に、エクストリーム新社長

2005/9/1

 エクストリーム ネットワークスの代表取締役社長に8月1日付で就任した井戸直樹氏は8月31日、プレス向けに記者会見を開き、今後の製品戦略を説明した。

エクストリーム ネットワークスの代表取締役社長兼米本社 副社長 井戸直樹氏

 エクストリーム ネットワークがビジョンとして掲げるのは、データ、音声、映像を統合してサポートできるネットワークインフラストラクチャの提供。井戸氏はエクストリーム ネットワークスのミッションとして、より具体的に「IPTV(IPペースのテレビ放送)、IPテレフォニー、広域メトロイーサネット、クラスタリング、ワイヤレス、セキュリティ」を挙げた。

 自社製品の優位性については、モジュラ型OSの「XOS」を挙げた。XOSの搭載によって、スイッチの稼働中に新機能をアップグレードできる点を強調した。井戸氏は「これでファイブ・ナインの冗長性が実現できる」と述べ、「シスコやジュニパーではモジュラ型OSの搭載は上位機種に限られているが、エクストリームでは全製品に満遍なく搭載していく」と語った。

 今後の方向性としては「しばしばエクストリームはキャリア向けと企業向けのどちらに進むのかと質問されるが、IPベースの製品がメインとなったいま、企業向け製品の機能面での見劣りはなくなった」と説明。「提供側としては、どちらかにターゲットする必要がなくなった」と述べ、キャリア、企業の双方を対象にする考えを示した。

(@IT 富嶋典子)

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