MSが推進、「デスクトップ タブレットPC」って?

2005/10/22

 マイクロソフトは10月21日、タブレットPC用OS「Windows XP Tablet PC Edition」を、独自PCを販売するPCショップなどのシステムビルダーに11月下旬から提供開始すると発表した。マイクロソフトによるとグラフィックス用途やヘルスケア用途で液晶タブレットを使った「デスクトップ タブレットPC」に需要が高まっているといい、システムビルダーにOSを提供することで、さまざまな種類のデスクトップ タブレットPCが販売されることを狙う。

マイクロソフト Windows本部 兼 モバイル&エンベデッドデバイス本部 業務執行役員 シニアディレクター 佐分利ユージン裕氏

 マイクロソフトが提供開始するのはWindows XP Tablet PC EditionのDSP版(Delivery Service Partner:PCにプレインストールしたり、特定のPCパーツとバンドルして販売するためのOEM向けライセンス)。マイクロソフトが考えるデスクトップ タブレットPCは、ペンを使う液晶タブレットを接続する形態。ユーザーはモニター液晶画面ではなく、接続した液晶タブレットを使ってイラストなどを描く。もちろん、通常のPCに液晶タブレットを接続しても同様の作業は可能だが、タブレットPCは液晶タブレットを有効利用できるアプリケーションが標準で用意されているため、効率的に描けるという。液晶タブレットの手書き文字を認識して、テキストに変換する機能などもあり、通常のPCと比較してシームレスな作業が可能としている。「さらに広がるペン&インクの可能性に期待する」(マイクロソフト Windows本部 兼 モバイル&エンベデッドデバイス本部 業務執行役員 シニアディレクター 佐分利ユージン裕氏)

 現状のタブレットPCに不満を持つユーザーの利用も期待している。その典型は電子カルテを利用する医療関係などヘルスケアのユーザー。マイクロソフトのWindows本部 ビジネスWindows製品部 シニアプロダクトマネージャー 飯島圭一氏は「電子カルテを使う医師は液晶画面が15インチ以上で、よりハイスペックなタブレットPCを求めている」と説明し、現状のタブレットPCでは物足りないヘルスケア分野のユーザーにデスクトップ タブレットPCを売り込む考えを示した。

サードウェーブが参考出品したデスクトップ タブレットPC。ワコム製液晶タブレットを接続している

 マイクロソフトのデスクトップ タブレットPCについては、アプライド、クレバリー、サクセス、サードウェーブの4社が賛同を表明。マイクロソフトからDSP版OSの供給を受けてデスクトップ タブレットPCを販売する考えを示した。サードウェーブはWindows XP Tablet PC EditionをインストールしたPCに、ワコム製液晶タブレットを接続したデスクトップ タブレットPCを参考出品した。飯島氏は「システムビルダーへのOS供給をトリガーにしたい」と述べ、大手総合ITベンダが扱う電子カルテシステムへのデスクトップ タブレットPCの食い込みにも意欲を見せた。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
マイクロソフト

[関連記事]
ウィルコムがWindowsスマートフォン発表、PHSと無線LANに対応 (@ITNews)
Windows Vista、Office 12は「よりよい結果をより素早く」 (@ITNews)
ThinkPadの新製品はタブレットPC、レノボが発表 (@ITNews)
注目のTablet PC、ビジネス市場を掘り起こせるか (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)