ディスク用に設計された「Backup Exec 10d」リリース

2005/10/25

ベリタスソフトウェア シマンテックコーポレーション マーケティング本部 プロダクトマーケティング部 マネージャー 雨宮吉秀氏

 シマンテックは9月28日、企業向けバックアップソフトウェア「Symantec Backup Exec 10d for Windows Servers」を発表した。同ソフトウェアはディスク技術だけを活用してバックアップやリストアを高速化する。「バックアップの対象はファイルサーバに格納されたデータで、データベースなどは対象としていない」(ベリタスソフトウェア シマンテックコーポレーション マーケティング本部 プロダクトマーケティング部 マネージャー 雨宮吉秀氏)

 従来のバックアップでは、一定の時間帯をバックアップのためだけに割く必要があった。その手順もフル、インクリメンタル、差分テープ・バックアップの組み合わせで行われていたが、Symantec Backup Exec 10d for Windows Serversは、ディスクのみを使用することで、ファイルをノンストップで保護することを可能とした。複数のサーバを同時にバックアップすることもできる。

 ディスク技術だけを使ってバックアップやリストアを高速化する技術として、同社はContinuous Protection Server(CPS)を導入している。CPSでは、クライアントデータは連続的に、つまり、ファイルの作成や変更があるたびに保護される。また、ファイルの複数のバージョンが保存され、リカバリやリトリーブの際に使用される。CPSは、変更をブロックレベルで捕捉するため、ファイル全体を移動するのに比べ、ネットワークを通過するデータとディスクに置かれるデータ量が少なくてすむ。また、複数のバージョンのリカバリを可能にするため、データのポイント・インタイムのスナップショットが使用される。
  Symantec Backup Exec 10d for Windows Serversを使用することで、ユーザーはWebブラウザを通じてデータを取り扱うことができる。Webブラウザを使用して取り出したデータはWindowsのセキュリティ機能による保護の対象になる。

(@IT 谷古宇浩司)

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シマンテックの発表資料

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