今年はBPMを本格展開

IBM、「日本にももう間もなくBPMの波が来る」

2007/03/29

 日本IBMは3月29日、ビジネスプロセス管理(BPM)ソフトの新バージョン「IBM WebSphere Business Modeler V6.0.2.1」を発表した。日本語版メディアは17万8000円からで、3月30日より出荷開始する。また、日本IBM WebSphere事業部長 山下晶夫氏が日本におけるWebSphere事業の2007年の見通しを説明した。

山下氏写真 日本IBM WebSphere事業部長 山下晶夫氏

 山下氏は、2007年のWebSphere事業の戦略に「主力製品であるWebSphere Application Server(WAS)の強化」と「BPMの本格展開」の2点を挙げた。1点目のApplication Serverの強化では、「Javaがようやく行き渡り、下地が整った。WebSphereとLotusが共に好調なので、今年も力を入れる」(山下氏)と説明した。

 具体的には、サポートを強化するためにサポート期間を、従来の「無償3年+有償2年」から「無償5年+有償3年」に延長した。また、「WAS V6.1」の機能を拡張するほか、OSSベースの無償版を4月から提供するとした。

 この「WebSphere Application Server Community Edition」は、エントリーレベルの小規模向けアプリケーションサーバと位置付けて無償で提供する。英語圏では、以前より提供されていたが、今回野村総合研究所が有償の技術サポートを開始するに当たり、日本での提供も開始する。この点について山下氏は、「OSSベースの無償版の提供は、当社がオープンソースにも力を入れることの表明だ。これにより、一層Java人口を増やしたい」とコメントした。

 BPMの本格展開については、ガートナーの調査結果を例示し、「グローバルではビジネスプロセスの改善が経営の最重要課題となっている。日本でもビジネスプロセス改善の優先度は年々高まっており、今後数年間で日本でも最重要課題になる可能性は高い。日本でももう間もなくBPMの波が来る」と説明した。一方で、「BPMに関しては、経営陣による『業務改善』や『BPR』などのビジネス的な視点と、『業務システムの統合』や『SOAの導入』といったIT側の視点のギャップがなかなか埋まらないのも事実だ。今後、これを解消することが命題となってくるだろう」とコメントした。

 BPMを本格展開するのに合わせて、BPMソフトウェアの新バージョン「IBM WebSphere Business Modeler V6.0.2.1」をリリースする。新バージョンの最大の特長は、IBMの要件管理ツールである「Rational Requisite Pro」との連携を実現した点だ。

 これによって、企業の業務プロセスにおけるライフサイクル全体を管理することが可能になり、BPMのライフサイクルのうち「ビジネスゴール設定→ビジネスモデル設定」の連携を実現した。その結果、業務プロセスのライフサイクル全体を通してデータを連携させることができるようになり、業務プロセス管理の効率が向上する。実際、IBM自身が導入した結果、受注業務プロセスに要する時間と費用を約25%短縮できたという。

 また、新製品発表に伴い、BPM改善を支援するために、BPM導入前/導入後のワークショップとサービスを5月1日より提供開始する。導入前には、ユーザーの実業務プロセスの一部を「WebSphere Business Modeler」を使用してシミュレーション・分析する「WebSphereプロセス改善ワークショップ」を無償で開催する。導入後には、「WebSphere Business Modeler」導入企業に対して、より効率的な業務プロセス改善の実現を支援する有償サービス「WebSphere Business Modelerクイックスタート・サービス」を提供する。このサービスは、4日間のコースで費用は420万円から。

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(@IT 大津心)

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