ファイル共有以上だが……

IBMの“非プログラマ向け”Webアプリ開発ツールを使ってみた

2007/05/17

 米IBMは5月16日、非プログラマでもWebアプリケーションが開発できるWebベースの開発環境「IBM Development Engagement Service」を発表した。米IBMのWebサイトで利用できる。非プログラマとして早速使ってみた。

 Webアプリケーションが作れることがうたい文句だが、同開発環境で作成できるのはWebフォームが中心だ。顧客データや日報、スケジュールなどをWebブラウザから登録し、データベースとして複数のユーザーで共有できる。これまでExcelファイルなどで情報共有していた中小企業向けの開発環境といえるだろう。IT部門にWebフォーム、データベースの作成を依頼しなくても、ユーザー部門で簡単に作成できるのが特徴だ。

 作成はWebサイトにアクセスし、「Create a new application」をクリックする。最初に作成するアプリケーションのタイトルや内容説明を記入するが、日本語は非対応のようだ。アプリケーション開発はできるが、最後の「Publish」で動作しなくなる。

 編集画面は、左ペインに「Field Types」と呼ぶ入力フォームのモジュールがある。このモジュールをクリックすれば、右ペインに反映され、Webフォームが作成できる。用意されているField Typesは、企業名などを入力する「Single Line Text」モジュールや、日時を示すモジュール、ドロップダウンのモジュール、電子メールアドレス入力のモジュールなど。各モジュールは選択後に定義ファイルを編集し、項目の名称や入力ルールなどを変更できる。左ペインにはWebフォームの実際のイメージがプレビューされる。モジュールをドラッグ&ドロップし、順序を変更できる。

ibm01.jpg 「IBM Development Engagement Service」の編集画面

 最終画面で「Publish」をクリックすればアプリケーションが完成する。サンプルとして作成した顧客リストのWebフォームは、「Add」ボタンをクリックすると設定したWebフォームが現れ、顧客の情報を入力する。入力済みのデータは蓄積され、ソートや検索が可能。ただ、やはり日本語の入力には対応していないようだ。

ibm02.jpg 開発したWebフォーム。右ペインでデータ入力すると右ペインにリストされる。コメントやタグも付けられる

 IBM Development Engagement Serviceは、複数のユーザーが同時に情報を入力したり、どこからでも情報を参照できるのが、Excelファイルの共有に対する強みといえるが、まだまだモジュールが少ない。また日本語に対応しないのも実用を考えるときつい。日本語に対応し、利用できるモジュールが増えれば作成できるアプリケーションの幅が広がるだろう。ただ、非プログラマ向けということを考えると(日本語対応は必須にしても)現状機能がいいのかもしれない。

(@IT 垣内郁栄)

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