ポイントセックの日本法人を年内に統合

チェック・ポイントは買収で「エンドポイントUTM」実現へ向かう

2007/05/24

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは5月24日、ポイントセックの買収に伴う今後の事業戦略を説明した。

 ポイントセックはエンドポイント端末(PCやUSBメモリ、スマートフォン、PDAなど)を暗号化するソフトウェアを提供するスウェーデンの企業。特にPCについては、ハードディスクドライブを完全に暗号化する機能で人気が高まっている。チェック・ポイントは同社の買収により、「エンドポイントUTM」を実現するという。

checkpoint01.jpg チェック・ポイント 代表取締役社長 杉山隆弘氏

 チェック・ポイントの代表取締役社長 杉山隆弘氏は、「情報資源の機動性や利便性を損なうことなく安全性を担保するのがセキュリティベンダの使命」だとし、最低でも通信暗号化、コンテンツセキュリティ、検疫、物理媒体の暗号化の4つの機能が必要だと話した。ポイントセックは4番目の機能を果たすことになる。

 チェック・ポイントはこれまで、ネットワーク境界のセキュリティを確保するファイアウォールやUTMで知られてきた。併せてクライアントを対象としたセキュリティ強化も進めており、「Check Point Integrity」という製品ではクライアントファイアウォール機能やアンチスパイウェア機能、アンチウィルス機能を提供している。

 チェック・ポイントでは、このCheck Point Integrityに、リモートアクセス・セキュリティを実現する「VPN-1 SecureClient」「SSL Network Extender」、そして買収したポイントセックの暗号化製品を組み合わせ、エンドポイントにおける総合的なセキュリティ対策を実現する。管理ツールの統合スケジュールについては、現在策定中だという。

 チェック・ポイント日本法人は年内を目途に、ポイントセック日本法人を統合する。

(@IT 三木泉)

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