日立ソフトとラティスが新製品

3D CADデータの漏えいはかなり痛い、その対策は

2007/05/25

 日立ソフトウェアエンジニアリングとラティス・テクノロジーは5月25日、製造業などで使用する3Dデータにアクセス権限を付与し、情報漏えいを防止する製品を7月に発売すると発表した。3Dデータは単なる設計工程から、レビューや生産管理、ロジスティックスなど利用範囲が拡大しているが、セキュリティ保護が不十分なケースがあり、情報漏えいの危険が指摘されている。

 発売するのは日立ソフトの新製品「XVSstaff」とラティスの3Dデータ編集ツール「XVL Studio Ver. 7.0」を組み合わせたパッケージ。アドビ システムズの「Adobe LiveCycle Policy Server」と連携する。管理可能な3Dデータは一般の3D CADデータと比較して軽量な3Dデータ形式の「XVL」。XVLはラティスが開発したデータ形式で、デザインレビューや生産管理などで利用できる。

 新製品を使うことで外部に送信する3Dデータにアクセス権を付与し、閲覧できるユーザーや、閲覧可能期間を指定できる。また、3Dデータごとに「いつ」「誰が」「どんな操作」をしたかをログとして保存可能。不正利用されていないかをチェックできる。

 ユーザーが3Dデータを開くたびにインターネット上の認証サーバに接続し、アクセス権限を確かめる仕組み。そのため3Dデータを外部ユーザーに渡してしまった後でも、アクセス権限を変更し、閲覧できなくすることができる。XVSstaffでアクセス権限を設定し、Policy Serverでアクセス権限を管理、ユーザーの認証を行う。XVL Studioで3Dデータを閲覧する。

(@IT 垣内郁栄)

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