ISP各社が参加

モバイルWiMAX、ソフトバンク陣営が固まる

2007/09/20

 ソフトバンクとイー・アクセスは9月20日、2.5GHz事業の免許取得を目指して提携することで基本合意したと正式発表した。2社のほかにNECビッグローブ、ソネットエンタテインメント、ニフティ、フリービットなどのISPが協力する。

 2社は設立済みの企画会社であるオープンワイヤレスネットワーク(Open Wireless Network:OpenWin)に共同出資する。ほかの提携企業も出資する予定で、9月28日の払込完了時には200億5000万円の出資額になる予定。

 出資比率はソフトバンクとイー・アクセスがそれぞれ32.42%、投資銀行のゴールドマン・サックスが22.44%、シンガポールの政府系投資会社、テマセクホールディングスが11.72%、NECビッグローブとソネット、ニフティ、フリービットがそれぞれ0.25%。

 ソフトバンクとイー・アクセスは今後、OpenWinを通じて事業免許を申請し、免許取得後はOpenWinを中心に事業を行う。OpenWinは2社にWiMAXサービスをホールセールし、2社がそれぞれエンドユーザーにサービスを提供する。出資するISP各社もホールセールを受けてMVNO事業を展開する。

 2.5GHz帯の免許交付は2つの予定。総務省の方針で3Gサービスを展開する事業者や、3G事業者への出資比率が3分の1以上の法人は免許交付の対象外となる。NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルがモバイルWiMAXを行うには、出資比率を3分の1以下に設定し、他社と合弁企業を組む必要がある。NTTドコモはアッカと連携することを発表。KDDIはインテルやJR東日本、京セラなどと提携し、免許取得を目指している。ウィルコムも単独で申請する予定。

(@IT 垣内郁栄)

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