インテルとの提携で生まれた

クアッドコアXeonサーバはサンに力を与えるか

2007/09/26

 米サン・マイクロシステムズは9月25日、初のIntelクアッドコアXeon搭載サーバ2機種を投入した。その中には、同社が「競合サーバの半分のサイズで2倍のスケーラビリティと処理能力を有する」と主張する小型4ソケットx64(64ビットx86)サーバも含まれる。

 これらの新サーバは、サンとインテルが2007年1月に交わした契約から生まれた初の製品。サンはこれまでAMDとLSILogicが提供するプロセッサと、自社のSPARCおよびNiagaraプロセッサのみを採用していた。

 新サーバ「Sun Fire X4450」「同X4150」は、Windows、サンのオープンソースSolaris、Red Hat Linux、SUSE Linuxに対応し、IBMやヒューレット・パッカード(HP)の競合システムよりも性能、電力効率、システム管理で勝っていると、サンのプロダクトマネジャー、レベッカ・トング氏はeWEEKに語った。

 「(Xeon 7300シリーズを搭載した)X4450サーバは大手ベンダが提供する初の、そして唯一の4ソケット2Uクアッドコアシステムだ。IBMにもHPにもこういうものはない」(同氏)

 「性能、密度、電力効率の点で最高のx64サーバだ。さらに、2Gバイトから最大128Gバイトまでのメモリスケーラビリティがあり、競合サーバより消費電力が50%少ないため電気代と冷却コストが少なくて済む」

sun01.jpg 「Sun Fire X4450」

 Sun Fire X4150サーバはXeon 5300シリーズを搭載した2ソケット1Uシステムで、競合の2ソケット1Uサーバと比べるとメモリ容量、搭載ストレージ、ネットワーク接続性は最高で2倍と同氏はいう。

 サンのx86サーバ売上高は7四半期連続で伸びており、8月の米IDCのWorldwide Quarterly Server Tracker調査では、サンはx86サーバ売上高を50.9%伸ばしてトップ5に入った。

 米ガートナーのヘーラル・ジョシプラ氏は、この市場ではクアッドコアの採用が拡大しており、今回の新システム発表のタイミングに関するサンの決定は正解だと語った。

 「2006年後半、それに続いて2007年は、2Pから4Pシステムへの大きなシフトが起きている。顧客が求めるのは、電力効率や冷却を含めた総所有コストの削減と性能向上だ」(同氏)

 サンによると、新サーバはいずれも、データセンターに恩恵をもたらす強化版の仮想化機能を持つと同氏はいう。これは、顧客にとって優先度が高まっている機能だ。

 この新サーバはIBM、HPとの戦いで、サンにどのような力を与えるだろうか?

 「このサーバはサンがx86市場全体でシェアを伸ばす手助けをするだろう。それでもサンはまだHPにもIBMにも遠く及ばない」(ジョシプラ氏)

 「2007年第2四半期に、HPはx86市場で約18%のシェアを握っていた。だがサンのx86事業の見通しは明るい。サンはメモリスケーラビリティ、記録密度、CPUスケーラビリティなどの分野において、x86製品を技術的に差別化しようとしている。同社にとっての課題は、その技術力に見合ったマーケティングや販売チャネルの取り組みを実現することだ」

 「この4ソケット2U設計は際立っている」と調査会社Illuminataのゴードン・ハフ氏はいう。

 「x86サーバ分野では、1回の発表でベンダーのポジションが劇的に変わることはほとんどない。今回もそうだ。これらの新しいサーバが、競争の構図などの根本的なもの変えることはないと思う。だが、これはサンがx86サーバに真剣であり、確かなハードでその戦略を支えていることをさらに確認するものだ」(同氏)

 Sun Fire X4150はすでに提供開始されており、価格は2995ドルから。X4450は10月から提供され、価格は8895ドルから。

 サンとインテルの提携に関する詳細な情報はこちらを参照。

原文へのリンク

(eWEEK Chris Preimesberger)

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