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PCを持ち込めない場所に

タッチパネルでアプリ操作できるIP電話機、NECが発表

2007/11/19

　NECとNECインフロンティアは11月19日、大型のタッチパネルを装備したIP電話端末「UNIVERGE IP Phone DT750」を発表した。サーバ上のアプリケーションを利用できるIP電話端末で、NECは「セキュリティの問題などでPCを持ち込めないあらゆる用途で使ってもらえる」としている。

　DT750は5.7インチのTFTディスプレイを搭載。タッチパネル式で画面のボタンを押してアプリケーションを利用できる。アプリケーションはサーバ上に置き、DT750のブラウザでアクセスして使う仕組み。DT750の画面はXMLで定義する。NECはパートナー向けの「UNIVERGEパートナープログラム」を通じてDT750の画面を開発できるSDKを配布する。

NECが発表した「UNIVERGE IP Phone DT750」

　DT750のNECのSIPサーバ「UNIVERGE SV7000」と連携。NECはホテルの宿泊者向けに周辺情報を提供するアプリケーションや、電話機から勤怠管理ができるアプリケーションに応用可能と説明した。

　価格は1台9万8000円（税別）。2008年1月末に出荷開始する。NECは同時にサーバを立てずに8人までビデオ会議ができるPC向けのソフトフォン「UNIVERGE Soft Client SP350」を発表した。SP350は10ユーザーで15万円（税別）。2008年1月末に出荷開始する。DT750、SP350とも2010年度に年間60万の出荷が目標。

　NECの執行役員常務 谷岸一善氏によるとNECのUNIVERGE事業は2006年度に3000億円規模まで成長。2007年度は10％程度の成長を目指し、2010年度までに5000億円の達成を目指す。2006年度で4割の海外販売比率は2010年度は5割程度まで高める計画だ。