不完全なクエリを解釈

米IBM、電子メール向けセマンティック検索ツールを発表

2007/12/20

 米IBMは12月20日、大量の電子メールの中から情報を探し出すための検索ソフト「IBM OmniFind Personal Email Search」(IOPES)を発表した。

 IOPESは不完全なクエリを解釈でき、電話番号、人、会議、プレゼンテーション、文書、画像などの情報を探し出せる高度なアルゴリズムを使ったセマンティック検索ツールだとIBMは説明している。例えば、電子メールの中に「電話」「番号」というテキストが含まれていなくても、誰かの電話番号を探し出せるという。カスタマイズ検索を作成、保存、共有することも可能だ。

ibm01.jpg IBM OmniFind Personal Email Search

 IOPESはIBMが開発したオープンソースのソフトウェアフレームワーク「Unstructured Information Management Architecture」(UIMA)を使っている。UIMAは分析技術を構築するためのもので、IOPESはこれを使って関係性を見つけ、パターンを特定し、結果を予想することで非構造情報の価値を認識するという。UIMAはIBMの企業向け検索製品「OmniFind」シリーズで使われている。

 IOPESはLotus Notes(バージョン6以上)あるいはMicrosoft Outlook(バージョン2003以上)に対応。IBM alphaWorksから無料でダウンロードできる。

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(ITmedia)

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