情報漏えい防止と迅速な情報伝達を両立

USBで起動する「メール通知アプライアンス」、サードウェア

2009/01/20

 サードウェアは1月20日、会社のメールサーバに届いた電子メールのうち必要なものを携帯電話に通知し、Web経由で安全に確認できるソフトウェア「@La Mail(ア・ラ・メール)」を発表した。

 @La Mailは、会社のサーバにメールが届いたことを、あらかじめ登録した社員の携帯電話にプッシュ型で通知するソフトウェア。通知にはURLが含まれており、それをクリックすると認証を経てWeb経由でメールの内容を閲覧できる。差出人(From)、タイトル(Subject)などの条件に応じて通知されるメールを指定できるほか、メール本文の閲覧可能時間、閲覧回数を制限することも可能だ。ただし、当初サポートしているプロトコルはPOPのみ。IMAPなどほかのプロトコルには順次対応していく方針という。

alamail01.jpg @La Mailの管理画面。通知条件を指定できる

 ソフトウェアは、サードウェアが提供するLinuxディストリビューション「Zebra Linux」(旧Z-Linux)ごとUSBメモリにインストールされた形で提供される。このUSBメモリを手元のサーバに挿入するだけでアプライアンスとなり、メール着信の通知とWebによる閲覧機能を提供する。運用中にファイル破損や削除などが発生しても、再起動するだけで復旧する「オートリペア」機能を搭載していることが特徴だ。

 サードウェアではこの製品により、会社に届いた自分宛のメールを携帯電話にそのまま転送することによって起こる情報漏えいを防ぎながら、仕事に必要な情報を迅速に確認できるとしている。「プッシュ型で携帯電話に通知することにより、安全かつ即時に情報を伝達できる。携帯とメールを結合し、企業活動を活発化したい」(同社代表取締役社長の久保元治氏)

 @La Mailは、社外に出る機会の多い社員との業務連絡のほか、共有メールアドレスを利用したプロジェクト内での情報伝達などに利用できるという。また、ASPやSaaS事業者に向け、オプション機能としての提供も検討している。価格はOS込みで51万6000円で、年間保守費用は7万9200円。同日より販売を開始する。なお、2月27日までの期間限定で、キャンペーン価格の24万6000円で提供する。

(@IT 高橋睦美)

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