クラウド上のデータベースを活用し、最新の脅威を検出

インターコム、SaaS型セキュリティを一新した「MaLion」提供

2011/04/06

 インターコムは4月6日、クラウドを活用したインターネットセキュリティ対策サービス「MaLion Internet Security クラウド」を発表した。同日から提供を開始する。

 インターコムはこれまで、ASP形式でウイルススキャンやパーソナルファイアウォール機能を提供する「SHILDIAN NETservice」を提供してきた。MaLion Internet Security クラウドはこれに、クラウドを利用したデータベース参照機能やWebサイトの安全性診断機能「SiteClean」を追加した後継の新サービスだ。

 MaLion Internet Security クラウドは、これまでのパターンファイルに基づく検出に加え、クラウド方式エンジンを利用する。既存のユーザーからリアルタイムに情報を収集し、インターコムが運営する「Smart Defense Center」のデータベースに集約。エンドユーザーのPCで未知のファイルを発見すると、ファイルのハッシュ値(DNA)をSmart Defense Centerに転送して照会を行い、ウイルスの場合は駆除する仕組みだ。ハッシュ値を基にマッチングを行うため、ヒューリスティックスキャンの精度を高めるとともに、PCへの負荷を下げられることが特徴という。

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 またSiteCleanでは、同じくSmart Defense Centerのデータベースを参照しながら、ユーザーがアクセスしようとするWebサイトが安全か、それとも危険かという情報を表示する。マルウェア(悪性コード)やフィッシングサイト、HTTP改ざんなどを遮断することで、Webサイトを介して感染する脅威からユーザーを守る仕組みだ。また、検索サイトの結果にアイコンやポップアップ表示を加え、リンク先が安全かどうかを示す「セーフサーチ」機能も備える。セーフサーチでは、GoogleやYahoo! Japan、Bingのほか、BIGLOBEやgoo、@nifty、Infoseek、NAVERといった検索サイトに対応している。

 MaLion Internet Security クラウドの対象プラットフォームはWindows XP/Vista/7で、SiteCleanの利用はInternet Explorer 6以降。ISPやクラウド事業者といったパートナー企業経由で提供する。料金は月額数百円程度となる見込みだ。

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(@IT 高橋睦美)

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