
連載:IEEE無線規格を整理する(6)
〜ワイヤレスネットワークの最新技術と将来展望〜
2010年の情報家電ネットワークを予想する
千葉大学大学院 阪田史郎
2006/2/9
| IEEE無線企画を整理する連載第1回目「無線ネットワークの規格、IEEE 802の全貌」では、拡大するIEEE 802規格の全貌を、第2回では、実用化が始まった「標準化が進むRFIDと日本発ucode」について説明してきた。ZigbeeやBluetoothなどの無線PAN(パーソナル・エリア・ネットワーク)についてまとめた。第3回「ZigbeeとBluetooth、UWBをめぐる動き」、第4回目「高速化とメッシュ化へ進展する無線LAN」「無線MAN」に続き、今回は情報家電ネットワークについて解説する。 |
今回は、これまで述べた短距離無線、無線PAN、無線LANの総括として、これらのネットワークが活用される典型例となる情報家電ネットワーク(以下、ホームネットワーク)について述べる。
| 1. ホームシステムと情報家電 |
これまで家電といえば、1950年代半ば以降に一般家庭に浸透した、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコン、アナログテレビ、電子レンジなどの白物家電のことを指していた。その後、1990年代末から、従来の白物家電とは異なる、デジタル通信・処理すなわちIT技術を利用した情報家電と呼ばれる新しい機器が、一般家庭に導入されるようになった。表1に示すように、情報家電はその利用形態に応じ、さらにAV家電とPC機器に分けられる。今後、AV家電とPC機器の区別は徐々に不明確になっていく。
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| 表1 ホーム機器の種類 単体の白物家電を除き、AV家電とPC機器を情報家電と呼ぶ PVR: Personal Video Recorder |
情報家電は、携帯電話の普及に伴って発展を遂げてきたモバイルコンピューティングとともに、日本が世界をリードする可能性を持った、ユビキタスネットワーク社会を形成する重要な技術となる。図1に、情報家電や白物家電がホームネットワークで結合された将来のホームシステムのイメージを示す。
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| 図1 2010年ごろのホームシステムイメージ(クリックすると拡大表示します) |
本稿では、家庭における情報化において想定されるアプリケーションの分析に基づき、近年情報家電ネットワークと呼ばれることも多くなったホームネットワークを中心に、ホームシステムの動向を述べる。
| 目次:IEEEを整理する(6) | |
| 1. ホームシステムと情報家電 | |
| 2. ホームアプリケーション | |
| 3. ホームシステムの構成要素 | |
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