携帯電話へのNFC機能搭載を促進するか

NXPとGemalto、SIMカードに対応するNFCチップの共同開発へ

岡田大助
＠IT編集部
2007/8/21

　NXPセミコンダクターズとGemaltoは8月21日、シングルワイヤプロトコル（SWP）をベースにしたSIM（Subscriber Identity Module）カードに対応するNFCチップの共同開発でパートナー契約を締結したと発表した。すでに、SWPテクノロジとMifareの相互運用の検証は終了しており、NXPはMifare機能を実装したSIMカードベースのNFCチップの開発を始めている。

　NFCとは、NXPの開発した非接触ICカード技術「Mifare」（ISO/IEC 14443 TypeA）とFeliCaやISO/IEC 14443 TypeBなど異なる非接触ICカード技術の無線通信部分を互換する近距離無線規格だ。また、SWPは、SIMカードとNFCチップを1本のワイヤで接続するためのプロトコルで、現在、欧州電気通信標準化協会（ETSI）で標準化の最終段階にある。

　両社は今後、SIMカードベースのNFC製品の定義の確立を目指す。携帯電話のSIMカードがNFCに対応することで、NFC機能を持つ携帯電話やNFCを利用するサービスの普及が促進されるとしている。

■関連リンク
Gemalto and NXP Join Forces to Boost Mobile NFC Solutions Deployment Around the Globe（PDF）
http://www.gemalto.com/press/archives/2007/08-21-2007-nxp_gto.pdf

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