27歳のGoogle創立者、「口コミが最大の広告」

2001/3/1

 検索エンジンとして人気の高い「Google」の共同創立者兼CEOのラリー・ページ(Larry Page)氏が来日し、新サービスの発表と同社の戦略について語った。

“Google”とは数学用語“googol(=10の100乗)”にちなんで名付けられた

急成長の理由:「製品ありき」

 Googleは、当時スタンフォード大学博士課程だった2人の学生により、検索エンジンサービスを事業とする会社として1998年9月に設立された。2人の設立者、ページ氏とサージ・ブリン(Sergey Brin)氏(現共同設立者兼社長)はそれにさかのぼること3年、1995年から「検索エンジン」というWeb上で最も利用されているアプリケーション開発に取り組んできたそうだ。「究極の検索エンジンを追求してきた」とページ氏は語る。日本語でのサービス開始は2000年9月。現在、サポートする日本語のWebページは5000万件以上、利用される言語としては第3位(1位は英語、次いで独語)と、日本語ユーザーの急増ぶりを示す結果が報告された。

 現在、同社のインデックスは世界中13億以上のURLを有する。これは世界最大の規模だという。サーチ件数は1日に7000万件。半年前の2000年6月には2000万件にも満たなかったことを考えると、まさに“急増”している。

 Googleは、的確な検索結果、スピード、シンプルなユーザー・インターフェースなどでユーザーを魅了してきた。「マーケティング費用はほとんどかけてこなかった。従業員もほとんどが技術者」とページ氏、「まず製品ありき。優れた製品だから口コミで広まったんだ」。

 Googleのユニークな技術の1つに「PageRank」がある(「Page」はWeb“ページ”と“ページ”氏をかけている)。そのサイトがほかのサイトから貼られているリンク数により重要度をランク付けする。また、リンク元のサイトがメジャーであるかということもランク付けに反映させているという。検索結果の表示まで平均0.5秒というパフォーマンスは、8000台のLinuxマシンが支えている。「1クエリに対し稼働するマシンは平均150台」とページ氏は舞台裏を明かす。「裏ではいろんな複雑な処理が行われているんだ」。だがユーザー・インターフェースはあくまでもシンプルに保つ、これがGoogleの戦略だ。2001年に入り正式にスタートした広告事業でも、バナーなどのカラフルなタイプは一切用意していない。検索結果と関連した広告がテキストで表示されるのみだ。その結果、「クリック率は通常のバナー広告の4倍」という。

iモードでの利用画面

iモード対応を実現、日本オフィスも今年中にオープン

 同社は2月27日にiモードでのサービス提供を開始したばかりだ。iモード対応携帯電話でURL(http://www.google.com/imode)を入力すれば、同社のインデックスにある13億のWebページにアクセス可能。HTML記述のWebページを自動的にCHTMLフォーマット(compact(コンパクト)HTML:iモードの記述言語)に変換する。iモードからWebページ検索が行える初のサービスとなる。

 同社ではPDAやWAP対応機器など全デバイスへのサポートを進めており、今回のiモード対応もその一環。EZWebやJ-SKYにも対応する予定があるという。

 「とにかくスマートさを追求する。図書館にライブラリアン(図書館員)がいるように、Webの優秀なライブラリアンを目指す」というページ氏、検索エンジンがもっと人々の日常で利用できるものとなることを願っているそうだ。「例えば、あるレストランに入る前に、さっと検索すれば本当においしいのかどうか、人はどうコメントしているのかすぐ分かる。何かあればGoogleを使う、そうなるといいね」(ページ氏)。

 IPO間近で、米国の各メディアでは「2001年」と予想しているようだ。IPOすればビリオネアー(億万長者)となることは間違いないといわれている27歳の起業家にとって、夢実現への道のりははじまったばかりなのかもしれない。

(編集局 末岡洋子)

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