Bluetoothで外出先からでもネットアクセスが可能に

2001/6/20

 日本エリクソン、丸紅、ハンドスプリングの3社は6月19日、共同でBluetoothを用いた接続実験サービスを7月下旬より開始すると発表した。このプロジェクトは「BLT(Bluetooth Launch Trial)」と呼ばれ、街の喫茶店などに設置された無線LANアクセスポイントを用いてインターネット接続サービスや情報サービスを提供する「ホット・スポット・サービス」のBluetooth版といえる。

 Bluetoothは、PC/携帯電話/周辺機器などの機器同士を無線で接続する標準規格。有効距離は10mで、最大通信速度は1Mbpsと比較的低速ではあるが、モジュールの小型化、低消費電力などの特徴を持つ。そのため、PC以外の機器、例えば携帯電話やPDAなどの小型機器への内蔵が容易であり、モバイルコンピューティングが盛り上がりを見せるIT業界において、今後の大きな伸びが期待されている。現在はBluetoothモジュールの単価が30ドル前後と比較的高めだが、今後の普及と量産効果により、5ドル以下の価格を実現しIrDA(赤外線データ通信)の代替を狙う。

 今回の実験では、このBluetoothを用いることで、喫茶店や駅の待合室などに設置されたアクセスポイント経由でサービスを提供していく。実験モニターに対して、Bluetooth接続モジュールとともに機器(PDAやPC)の貸し出しを行う。

 実験サービスを行う店舗と開始時期は、東京・丸の内の「Marunouchi Cafe」と東京・お台場の「So-net Cafe」が7月下旬から、東京・秋葉原の各ソフマップ店舗とJR西日本 山陽新幹線ひかりレールスター内が秋以降を予定している。課金体系などの詳細は未定だが、インターネットカフェのように、利用に応じて料金を徴収するものになると思われる。同社では、これら実証実験の結果を踏まえて、2002年4月以降の商用サービス開始を目標にしている。

[関連リンク]
日本エリクソン
丸紅
ハンドスプリング
日本エリクソンの発表資料
B.L.T.
bluetooth.com

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