「他社より100倍速い」、ASICベースのウイルス対策アプライアンス

2002/11/23

 図研ネットウエイブは、米Fortinet(フォーティネット)のネットワークセキュリティアプライアンス「FortiGateシリーズ」の受注を、11月22日に開始したと発表した。アンチウイルスとコンテンツフィルタリング用のASICを世界で初めて搭載。他社製品に比べて、処理を高速化したという。

 FortiGateシリーズはネットワークのゲートウェイに設置するセキュリティアプライアンス。アンチウイルス、コンテンツフィルタリング、ファイアウォール、VPN、それにIDS(侵入検知システム)を1台のハードウェアで利用できる。

Fortinetの代表取締役社長兼CEO ケン・ジー氏。ファイアウォール機器開発の米ネットスクリーン テクノロジーズの創業者でもある

 アンチウイルスとコンテンツフィルタリングは、他社のアプライアンスがソフトウェアで対応しているのと異なり、専用のASICを搭載している。Fortinetの代表取締役社長兼CEO ケン・ジー(Ken Xie)氏は「専用ASICを採用し、システムバスやメモリアクセスも高速化した。ソフトウェアベースのアンチウイルス製品に比べて、100倍近くの処理スピードになっている」と高性能を強調した。FortiGateシリーズの最上位機種「FortiGate 3000」はギガビットイーサネットに対応し、スループットは3Gbps。

 FortinetはFortiGateシリーズの発売に合わせて、アンチウイルスのサポートセンターを米国と英国、中国に開設。ウイルスや不正アクセスに対応する最新の定義ファイルを、FortiGateシリーズが定期的にダウンロードできるようにした。業界標準のウイルスリストを作成している米国のNPO「The WildList Organization International」を創設したジョー・ウェルズ(Joe Wells)氏が、Chief Antivirus Architectとして、FortiGateシリーズの開発にあたっている。

 FortiGateシリーズは最上位機種のFortiGate 3000を含め、スループットの速度別に7種類の製品がある。基本的な性能や機能は共通だが、スループットや最大同時セッション数が異なる。最上位価格モデルFortiGate 3000は523万円。最低価格モデル「FortiGate 50」は16万6000円。図研ネットウエイブでは、初年度に3億円の販売を目標としている。

 ASICを採用したファイアウォールやIDSの製品はこれまでもあったが、アンチウイルス、コンテンツフィルタリングにASICを利用するアプライアンスは、FortiGateシリーズだけ。実際のパフォーマンスは不明だが、FortiGateシリーズは欧米やアジア(日本を除く)で、すでに7000台が販売されたという。こうしたASICベースのアンチウイルス、コンテンツフィルタリング製品が新しい流れを作るか、注目を集めそうだ。

(垣内郁栄)

[関連リンク]
図研ネットウエイブの発表資料(PDF)
Fortinet

[関連記事]
絶好調のシマンテック、企業向けソリューション事業を大幅強化 (@ITNews)
NTT東日本、トレンドマイクロと組みセキュリティで攻勢開始 (@ITNews)
韓国ベンダ、低価格なIDSアプライアンスで日本参入 (@ITNews)
通信料金下落を追い風に、マルチホーミングは普及するか? (@ITNews)
手のひらサイズのVPN、米SonicWALLから (@ITNews)
McAfeeをシェアトップにするネットワークアソシエイツの新戦略 (@ITNews)
ファイアウォールをブレード化して冗長化を実現、アズジェント (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -