藤原紀香さんがお勧めするホームページビルダー最新版

2004/10/19

 日本IBMはWebサイト作成ソフトの最新版「ホームページ・ビルダー V9」を11月19日に発売すると発表した。日本IBM ソフトウェア事業 WebSphere事業部長 山下晶夫氏は「ホームページビルダーは一般ユーザー向けのホームページ作成ソフトとしてデファクトスタンダード的存在であるといっても過言ではない」とコメント。新バージョンの提供で個人事業者や大企業の部門内利用、教育機関などにユーザー層を広げることを目指す考えを示した。

日本IBMが11月19日に発売する「ホームページ・ビルダー V9」

 ホームページ・ビルダー V9で追加されたのは、洗練されたデザインのWebサイトを作成できる「スタイリッシュエフェクト“TAKUMI”」の機能。ウィザードに従ってWebサイトのテーマやレイアウト、配色を選ぶだけで整ったデザインのWebサイトを作ることができる。既存のWebサイトに対しても適用可能で、「誰が作ってもプロ並みのページを作れる。Webの匠(たくみ)を目指す」(山下氏)。

 もう1つ追加されたのはアクセシビリティのチェック機能。日本IBMの東京基礎研究所が開発した新ツール「aDesigner」を搭載し、作成しているWebサイトが視覚障害や弱視、高齢者のユーザーらに対して見やすいか、使いやすいかを確認できる。具体的には、Webサイトのテキストを読み上げる音声ブラウザを使った際に、スムーズに読み上げることができるか、画像の説明テキストなどが用意されていてテキストだけでWebサイトの内容を伝えられるかなどをチェック。結果は3段階で表示される。また、弱視や高齢者のユーザーが閲覧した場合のWebサイトの見え方をビジュアルに表示し、ページのどの部分が見えにくくなっているかが分かるようになっている。aDesignerで示される改善ポイントは、ホームページ・ビルダー V9で修正できる。

 ホームページ・ビルダー V9はほかにUnicodeに対応し、各国語でWebサイトを作成できる機能やサブサイト管理機能、RSSによる更新情報の配信機能などが追加された。価格は通常版が1万3800円。

 ホームページ・ビルダー V9はソースネクストの販売チャネルを使っても販売される。価格は通常版と同じだが、ソースネクストのほかのソフトに合わせて省スペース型のパッケージを用意する。

 ソースネクストは10月15日にIBMの「IBM DB2 Personal Developer's Edition Lite V8.2」を1980円で発売するなどエンタープライズ向けアプリケーションの低価格戦略を仕掛けている。ソースネクストの代表取締役社長 松田憲幸氏によると、ソースネクスト版DB2はすでに「Microsoft Access」を抜いて店頭でのシェアが50%に達しているという。山下氏はエンタープライズ向けアプリケーションの低価格化について「試用版+アルファの製品でエンジニアの裾野を広げられる。従来手を広げられなかったチャネルに拡大できる」と戦略を説明。しかし、IBM製品のさらなる低価格化については「面白いと思うが予定を含めていえない。次々とはいかないと思う」と述べ、否定的な見方を示した。

 IBM、ソースネクストの会見に続いて、ソースネクストが主催した「藤原紀香が選ぶデジカメ写真コンテスト」の発表・表彰式が行われた。グランプリの「藤原紀香賞」は神戸市の高尾彩さんが受賞した。藤原紀香さんは「こういう機会は素晴らしい。“スマイル”をテーマに選考した」とコメントした。

「藤原紀香が選ぶデジカメ写真コンテスト」の受賞者を発表した藤原紀香さん。自身も世界各地で写真を撮る 受賞作品のモデルとなった子供に話しかけていた。藤原紀香さんはソースネクストのイメージキャラクターを務める

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
日本IBMの発表資料
ソースネクストの発表資料

[関連記事]
「あわよくば有償版に」、無料で商用利用可能なLinux版Sybase (@ITNews)
「Sun Java Studio Creator」が1万1000円で登場 (@ITNews)
ディザスタ・リカバリを強化したDB2新バージョン発表 (@ITNews)
1980円でJDeveloper 10gを販売、オラクルの思惑は? (@ITNews)
StarSuiteを1980円で販売、サンが決断した背景は (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)