2万5000枚の写真を「iPod Photo」で持ち運ぶ

2004/11/2

米アップル iPodプロダクト・マーケティング・ディレクターのStan Ng氏

 携帯音楽プレーヤーとして出発したiPodには、ビデオコンテンツの持ち運びという究極の目標がある。しかし、「ビデオコンテンツをコピーし、iPodに格納することはいまのところ違法」(米アップル iPodプロダクト・マーケティング・ディレクターのStan Ng氏)だ。著作権保護の技術的な解決や著作権保有者間の政治的な調整が行われるであろう将来に向けて、アップルが第4世代のiPod(iPod Photo)に組み込んだのが、静止画像の保存・閲覧機能だった。もちろん、スクリーンは高解像度のカラーに変わった。

 アップルが用意した「iPod Photo」のモデルは40GBと60GBの2つ。それぞれ1万曲、1万5000曲の楽曲を保存できる。デジタル写真なら両モデルともに2万5000枚の保存が可能。音楽再生だけなら最長15時間、BGM付きスライドショーなら最長5時間のバッテリ使用が可能である。

 Stan Ng氏は来日の際、飛行機の隣席にいたビジネスマンと家族の話をしていたという。彼はおもむろに「iPod Photo」を取り出し、2年間に渡って撮り続けた娘の写真を隣のビジネスマン見せながら、家族のことについて延々と話をした。

 「iPod Photo」はこれまで個人が持ち運ぶことができなかった膨大な量の写真をその小さな筐体(きょうたい)に格納できる。格納できるだけではなく、Stan Ng氏のように人に見せることもできる。その結果、「そんなに大量の写真を持ち運んでいったいどうするのか?」という疑問がわき起こるのは当然かもしれない。みんながみんな、Stan Ng氏のようにするのか、と。

 しかし、iPodが登場した時の競合ベンダのセリフを思い出してほしい。「1万曲以上の音楽を持ち運んでどうするのか?」と彼らの多くはHDD搭載というアイデアに疑問を呈した。その疑問に対する回答は、携帯音楽プレーヤー市場におけるアップルの圧倒的な勝利という形で競合各社にはね返った。iPodの累計出荷台数はすでに600万台を突破している。「前四半期だけで200万台(iPodとiPod mini)強の出荷実績」(Stan Ng氏)なのである。

(編集局 谷古宇浩司)

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