「弥生販売 NE」出荷、「売り上げに悪影響はない」と平松氏

2006/3/8

弥生 執行役員 プロダクトマーケティング担当 竹之内学氏

 弥生は3月7日、販売管理ソフト「弥生販売」の最上位版「弥生販売 NE 06」を3月17日に出荷すると発表した。対象企業は従業員30〜300人程度の中小規模企業。発売後1年間で1000社の導入を目指す。ライブドア事件後6週間が経過し、子会社である弥生にとっては業績に対する影響を無視することはできないが、同社 代表者の平松庚三氏は「意外にも売り上げに悪影響はない。昨年同様営業利益率40%を維持していきたい」と強気の姿勢を示した。

 「弥生販売 NE 06」は2005年5月に発売した「弥生会計 NE」に続く「弥生 NE シリーズ」の第2弾製品。最大20クライアントによる複数拠点での同時利用や、複数倉庫別の在庫管理が可能。新しい機能としては、入金伝票画面上で未消し込み売上伝票や請求書を確認しながら、一括で入金の消し込みができる「入金消し込み」や、請求締切処理なしで売上伝票登録と請求データの確定をして、請求書への印刷や回収予定表への反映ができる「都度請求」などを追加した。対応商用データベースはマイクロソフトのSQL Server 2000、Citrix Presentation Server4.0上での動作にも対応している。

 販売は同社のビジネスパートナー(約400社)のうち、NEシリーズを取り扱う約100社が担当する。

 2月24日に平松氏が公表したライブドアの新経営方針において、弥生の事業がライブドアにおける経営戦略の3本柱の1つとされていた。弥生の執行役員 プロダクトマーケティング担当 竹之内学氏は「インターネットとの親和性の弱さが弥生製品の弱みだった」とし、NEシリーズを皮切りに、同社製品とインターネット・サービスを組み合わせていく考えを示した。

(@IT 谷古宇浩司)

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