システムデザインからビジネスコンサルティングへ、
NTTデータのコンサル子会社

2006/7/4

NTTデータ 法人ビジネス推進部長 山口重樹氏

 NTTデータデータシステムデザインは7月1日付でNTTデータビジネスコンサルティングに社名を変更し、現在53人の従業員を2008年度までに250人体制へと移行する。製造業に特化したITコンサルティング事業で2008年度80億円の売上げを目指す。

 NTTデータビジネスコンサルティングは、2004年7月にNTTデータが100%出資するコンサルティング会社として設立された。公共・金融分野に強みを持つNTTデータが、製造業分野に進出するために設立した戦略的子会社という位置付けだ。これまでの2年間で、SCM改革、製品設計開発環境のシステム化推進、ERP定着化、チェンジマネジメント、CIOサポートといった業務改革や意識改革のコンサルティング事業を展開してきた。

 今回の社名変更は、「システムデザイン」という社名から連想される事業内容と、実際の事業内容のかい離を縮める目的がある。

 同社によると、(システムデザインでは)システム設計を専門とするとイメージが強く、業務改革のコンサルティングをやらないと(顧客から)受け取られる可能性があるという。同社の実際の業態は、企業(特に製造業)が推進する業務開発の基本構想の立案や、意識改革を含めた改革実行支援など、企業全体の業務改革を含めたビジネス全体を企画するコンサルティング事業である。社名と実態のミスマッチを解消することで、顧客に提供しているサービスを的確に表す社名にした。

 「1つのコンサルティング案件につき、最大6倍規模のシステム開発案件が発生する」とNTTデータ 法人ビジネス推進部長 山口重樹氏は言う。2008年度にNTTデータビジネスコンサルティングの売上げ規模が80億円へと到達した場合、「小さくみても、その3〜4倍程度のシステム開発ビジネスが(NTTデータグループ全体で)生まれる」(同)。

(@IT 谷古宇浩司)

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