テーマは「内部統制」、富士通が研修・デモセンター開設

2006/8/23

 富士通は8月22日、「内部統制」や「安心安全」、「環境」をテーマに研修・教育などを行う「Enterprise Innovation Support Center(エンタープライズ・イノベーション・サポートセンター)」を東京・浜松町に設立したと発表した。内部統制など経営者層の関心が高い分野を取り上げ、ソリューションの提供を狙う。

富士通が開設した「Enterprise Innovation Support Center」

 富士通 常務理事 コンサルティング事業本部長 伊藤大挙氏は「富士通では2006年度、インフラ最適化やIT運用の向上など6分野に重点を置いている。サポートセンター設立はCSR(corporate social responsibility:企業の社会的責任)にかかわる分野への取り組みを支える施策の1つ」とセンター設立の背景を説明。

 また、伊藤氏は「何をどこまでやったらよいのか、ITをどのように活用したらよいのか推進方法が不明」であることや、「CSR対策に対応する人材の不足」「CSRに対する取り組みで得られる効果の定量化や評価方法が未確定」とCSRに対する企業の課題を指摘した。

 サポートセンターは、セミナールームやミーティングルームのほか、デモンストレーションスペースを持ち、150人が収容可能。浜松町には同社プラットフォームソリューションセンターもある。富士通 経営執行役 マーケティング本部副本部長 桑原利行氏は「両センターを連携させることで、アプリケーションからプラットフォームまでトータルに顧客をサポートしていきたい」と話した。

 エンタープライズ・イノベーション・サポートセンターでは、「日本版SOX法への対応基礎」や「BCM入門講座」「災害模擬訓練」など、基礎コースから実務研修までの「教育・研修コース」と、文書化や会計、内部監査などを支援するITツール・パッケージの「デモンストレーション」、内部統制構築を支援するための「コンサルティング」の3サービスを提供する。

 教育・研修コースは1コース当たり5〜10万円程度の価格。「内部統制」で4コース、「安心安全」で5コースの計9コースを用意し、9月初旬から順次提供を開始する。富士通は、2006年度に6000名の受講者を見込んでいる。

(@IT 千葉大輔)

[関連リンク]
富士通の発表資料

[関連記事]
富士通が内部統制支援を開始、社内実践「PROJECT EAGLE」を活用 (@ITNews)
富士通がNGNプラットフォーム、「インテグレーションで売る」 (@ITNews)
Web 2.0時代のBPOとは、富士通の運用シフト鮮明に (@ITNews)
富士通が新製品で対応、ブレードサーバに多い要望のトップ3とは (@ITNews)
富士通がデュアルコアItanium 2サーバ、価格性能比3倍に (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)