米マカフィーが調査

「free」「ipod nano」の検索結果に注意! 危険サイトに誘導も

2006/12/20

 「free」「ipod nano」などのキーワードでWebサイト検索をすると危険なWebサイトに誘導される――米マカフィーがこんな調査結果を発表した。検索結果に表示されるWebサイトの危険度を検索エンジン別にチェックした調査。マカフィーは検索結果から危険なWebサイトにアクセスしてしまう危険があるとして、セキュリティツールの使用を呼びかけている。

 調査は、危険なサイトにアクセスしようとすると「赤」「黄」「青」の表示で事前に警告する「McAfee SiteAdvisor」を使って行った。赤は最も危険なサイト、黄はマカフィーが定めた安全性の基準には合格しているが、ユーザーが警戒すべき手法を使っているサイト、青は安全なサイトを意味する。調査したのは米国のGoogle、Yahoo!、MSN、AOL Askの5つの検索エンジンの検索結果。

 5つの検索エンジンの平均では、検索結果に表示されたWebサイトの4.4%が危険のあるWebサイトにリンクしていた。最も安全な検索結果を表示したのはAOLで、危険なWebサイトへのリンクは検索結果の3.6%だった。また、検索結果に応じて表示される広告サイトの8%は赤か黄の評価で、通常の検索結果よりも危険性が高かった。

 検索結果のうち、危険と判断されたWebサイトの44%は電子メールアドレスの登録でスパムが送信されるようになっていた。また、危険と評価されたWebサイトの3%は、Webブラウザの脆弱性を悪用するコードが埋め込まれていて、Webサイトを閲覧するだけでPCが脅威にさらされるという。

 危険なWebサイトを多く検索結果に表示させる検索キーワードもある。代表的なのは「free」。freeで検索した場合の検索結果の14.5%は赤か黄の評価を受けた危険なWebサイトにリンクしていた。さらに「ipod nano」「mp3 music downloads」などを含む「tech toys」のカテゴリのキーワードも危険な検索結果が表示された。

関連リンク

(@IT 垣内郁栄)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)