新製品を投入、販売支援も拡充
BMCソフトウェア、ビジネス指向のITサービス管理を本格展開
2007/07/09
運用管理ソフトウェアベンダのBMCソフトウェアは7月9日、米国で約3年前から同社が提唱しているソリューション戦略「Business Service Management」(BSM)を国内でも本格的に打ち出すと宣言、その第1弾として「BMC Topology Discovery」(TD)と「BMC Service Impact Manager」(SIM)の2製品を10日より出荷開始すると発表した。
同社 代表取締役社長の生駒芳樹氏は、ITをビジネスの観点で管理するための効果的なアプローチとしてBSMを紹介、BSMにより「ITILに示されているようなベストプラクティスを活用し、極力人手を排除することで自動化を促進、さらにビジネス上の優先順位を運用管理に反映できるようにしていく」と語った。
2007年1月にBMCソフトウェアの代表取締役社長に就任した生駒芳樹氏BMCはこれまで「BMC Remedy IT Service Management」(ITSM)というITILベースの運用管理製品群を展開してきた。今後同社はBSMをITSMの上位概念として位置付け、ビジネス要求と運用管理の整合性を高める製品やソリューションを投入していく。
BMCでは社内に5、6人規模の「BSMコアチーム」をすでに発足した。このチームはBSM推進に専念するビジネスコンサルタント中心のチームで、初年度はユーザー企業約10社を対象に、パートナーとの協業によりプリセールス活動やBSM導入支援を行っていく。販売パートナーにも同様なチームの設置を働きかけていく。「向こう2年間で社内のチームは2けたに、パートナーでは60〜70人規模にしていきたい」(生駒氏)。
BSMは従来のITSMに比べ、ROIを重視する点が1つの大きな特色。プロジェクトの最初にROIの目標を設定し、最後に改めて測定を行って、ビジネス側の人々に対して効果をはっきりと証明できるようにする。「当初は運用管理に関する問題意識の高い企業を対象にする」(生駒氏)といい、ISO 20000認定を目指すアウトソース受託業者や、金融機関などの大規模ITユーザーに特化してビジネスを展開する考えだ。
新製品のTDはネットワーク機器からサーバ、アプリケーションの相互依存関係までを自動的に発見し、ITSMの構成情報データベース(CMDB)に登録することができる。アプリケーションレベルの依存関係の発見は、SSHを使ったホストへのアクセスで、ポートの待ち受け情報などを取得して行うという。アプリケーションの相互依存関係を自動取得する製品は他社も提供し始めているが、同社では数年前からCMDBを提供してきた経験から、CMDB上に格納する際のデータ構造に多くのノウハウが注ぎ込まれていることに1つの特徴があると、技術本部 ソフトウェアコンサルタントの松本浩彰氏は説明した。
もう1つの新製品であるSIMはITSMのCMDBに格納された構成情報と、パフォーマンス管理製品「BMC Performance Manager」からの障害情報を総合的に解析し、ビジネス視点でIT運用状況を示すことのできるソフトウェア。特定のITイベントが業務に与える影響度や緊急度を把握することができるという。
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