組み込み向けUNIXツール集「BusyBox」を利用

GPL違反で米家電メーカーが初の提訴

2007/09/21

 米ソフトウェア・フリーダム・ロー・センター(SFLC)は9月20日(現地時間)、米家電メーカーのモンスーン・マルチメディアをGPL違反の疑いで、マンハッタン連邦地方裁判所に提訴したと発表した。SFLCはフリーソフトウェア開発者向けに法律サービスを行うNPO法人で、今回は組み込み向けのコマンドツール集「BusyBox」の中心的な開発者2人を代理しての提訴となる。GPL違反で家電メーカーが提訴されるのは米国では初のケース。モンスーン・マルチメディアはセットトップボックスやPC向け周辺機器などを開発・販売している。

 モンスーン・マルチメディアは製品やファームウェアにBusyBoxを利用していることをWebサイト上で明らかにしている。BusyBoxはGPLv2のライセンス形態で配布されている。GPLに従う場合、求めに応じてソースコードを再配布する義務があるが、SLFCによれば、これまでモンスーン・マルチメディアはソースコードへのアクセス手段を提供してこなかったという。

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(@IT 西村賢)

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