組み込み向けで採用増加か

ノキア、QtをLGPLでも提供へ

2009/01/16

 フィンランドのノキアは1月15日、同社が提供するクロスプラットフォームのGUIツールキット(アプリケーションフレームワーク)の「Qt」をLGPL 2.1でも提供していく計画だと発表した。2009年3月にリリース予定のQt 4.5から適用される。

 従来のGPLや商用ライセンスに加えてLGPLが利用可能となる。これにより、より広範囲にQtの採用が広がる可能性が出てきた。GPLで公開されているライブラリは、リンクして利用する場合にソースコードの公開義務が発生するが、LGPLのライブラリであれば商用のプロプライエタリソフトウェアなどで、ソースコードを非公開にしたまま利用できる。

 QtはWindows、Mac OS X、LinuxなどOSの違いを超えて利用できるアプリケーションフレームワーク。Photoshop Elements、Skype、Google Earthなどのアプリケーションで利用されている。近年はWebKitを統合したり、各OSプラットフォームごとに異なるマルチメディア関連のAPIを抽象化するなど、GUIツールキットの枠を超えて機能が強化されている(参考記事:WebKitと統合したQtをデモ、Trolltech)。開発元だったTrolltechは、約1年前の2008年1月29日にノキアに買収されている。

関連リンク

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

HTML5 + UX フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

IBMが「巨大金魚鉢」で警告 生成AIがマーケターにもたらすリスクとは?
IBMが、ラスベガスの球体型アリーナ「Sphere」を、奇妙な魚が泳ぐ金魚鉢に変えた。テクノ...

広告業界の平均年収上昇率ランキングトップ10
国内540万社の企業情報を網羅した日本最大級のデータベース「SalesNow DB」が、上場企業...

ドミノ・ピザに学ぶ「必ず記憶に残る」ブランディング(無料eBook)
“たまたまピザを売っているEコマース企業”を名乗るドミノ・ピザの斜め上を行く発想はど...