チェック・ポイントが2009年度の戦略を発表

ブレード感覚で機能を選択、追加できる新セキュリティアーキテクチャ

2009/03/10

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは3月10日、2009年度の戦略を発表した。その一環として、同社セキュリティ製品の新しいアーキテクチャ「Software Blade」を2009年後半に投入することを明らかにした。

 Software Bladeは名称の通り、ブレードサーバの考え方を同社のセキュリティ製品に適用したもの。ベースとなるプラットフォーム「コンテナ」の上に、「ファイアウォール」「VPN」「IPS」「アンチウイルス」「アンチスパム」など、20種類用意された「ブレード」を選択して搭載することで、顧客のニーズに合わせたセキュリティ機能を柔軟に提供できるようにする。

 「脅威の進化に伴い、セキュリティ技術は複雑化してきた」と、同社代表取締役社長の杉山隆弘氏は指摘。しかしユーザーにとっては、安全であることに加え、簡単であり柔軟であることも重要であるとし、それを実現するための「革新的なアーキテクチャ」(同氏)として、Software Bladeを位置付けているという。

checkpoint01.jpg Check Point R70で実装されたSoftware Bladeの管理画面

 Software Bladeは、セキュリティ製品の中核となるゲートウェイエンジン「Check Point R70」に実装され、「UTM-1」「Power-1」といった同社のアプライアンスおよびソフトウェア製品に搭載される予定だ。ただし当面の間、従来型のソフトウェア(R65)も並行して提供されるという。

 このアーキテクチャを採用した新しい「ブレード」の1つが、「IPS R70」だ。Software Bladeのアーキテクチャに基づいたIPS製品で、IPSエンジンを一新したほか、コア数に応じてリニアに処理能力を高めることができる「Check Point CoreXL」によって高いパフォーマンスを実現している。そのうえ、CPUやメモリ使用率などを監視し、負荷と要件に応じて有効にすべき保護機能を選択し、一定のスループットを保つ機能を備えていることが特徴だ。

 チェック・ポイントではこのSoftware Bladeに加え、旧ノキア製品の統合、仮想化環境に対応したセキュリティ製品「VSX-1」の強化といった取り組みを進めていくという。

(@IT 高橋睦美)

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