日本ではβ版提供
MSの新検索サービス「Bing」は意思決定を支援
2009/05/29
マイクロソフトは5月29日、「Live Search」を刷新した、新たな検索サービス「Bing」を発表した。「ユーザーの意図に沿った検索結果を提供する」ことを念頭に置いたサービスだという。
Bingは、米国・カナダでは6月3日に正式に開始される。日本も含むそれ以外の地域ではβ提供という位置付けだ。以降、「Live Search」へのアクセスは、Bingにリダイレクトされることになる。
Bingは、これまで「Kumo」のコードネームで開発が進められてきた技術で、インターネット上の情報を探し出して差し出すだけでなく、入力されたキーワードの性質を理解した上で、ユーザーの「意思決定」を支援することを狙っている。

「現在の検索サービスでは、1つか2つのキーワードを入力すると、何千、あるいは何百万もの結果が出てくる。あまりに情報が多すぎて、本当に探したいものがどこにあるか分からない状態だ」(米マイクロソフト オンラインサービス担当 リサーチ&ディベロップメント担当シニアバイスプレジデント、サチャ・ナデラ氏)。これに対しBingでは、入力された語句の関連性に基づいて情報を探し出し、整理された形で提供すると述べた。
例えば、検索キーワードが「UPS」ならば、同社のサイトへのリンクだけでなく荷物追跡用のアプリケーションを表示させ、「British Airways」ならばカスタマーサービス用の電話番号も表示するといった具合だ。
また、なるべく少ないクリックで目当ての情報にたどり着けるように、ユーザーインターフェイスも改良した。左側には、キーワードごとに関連するジャンルを表示する「エクスプロール ペイン」を表示し、そのタブを切り替えることで、より絞り込まれた結果が表示される。エクスプロール ペインのタブもキーワードごとに変わる仕組みで、「Microsoft」と入力すれば「Products」「IR」「Jobs」など、野球選手の「Ichiro Suzuki」ならば「Biography」「Stats」などという具合に、キーワードの性質に応じたものが用意される。
「Microsoft」と入力すると、左側のエクスプロール ペインには「Products」「IR」「Jobs」といった項目が表示される
「Ichiro Suzuki」ではまた異なるカテゴリが表示されるマイクロソフトは「ショッピング」「旅行」「地域情報」「健康関連情報」という4つの分野で、この仕組みをさらに強化している。例えば、デジタルカメラの製品名を入力すると、製品情報だけでなく、評価やレビュー、オンライン店舗の価格情報までを表示、比較できる仕組みだ。
カメラの機種名を入力すると、価格や評価、レビューなどの情報が表示されるユーザーの意図に沿って検索結果を表示し、意思決定に役立てるという意味では、WolframAlphaに似たコンセプトが感じられる。
ただし日本では、最初からここまでの機能は提供されない。当初はインターフェイスの変更が中心で、国内ではどういった分野にフォーカスするべきかを見極めた後に、機能を追加していく計画だ。また、日本と中国、インドに設置した「サーチテクノロジーセンター」をベースに、東アジアの言語に適した言語解析・検索技術の研究を進めるほか、モバイル向け検索技術の開発にも取り組んでいくという。
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