データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(2)

「正規化」に関する問題


西沢直木
2008/6/25

本連載では、テクニカルエンジニア(データベース)試験に対応できる知識を確認していきます。多岐にわたる知識が問われる試験ですので、受験する方はもちろん、日常業務ではあまり使うことのない技術知識の確認にも役立ててください。
目次
今回の出題範囲
19年-午前問題-問24・問25/17年-午前問題-問25

 





問2-3 表から正規化の段階を見極める

 受注入力システムによって作成される次の表の説明として、正しいものはどれか。

 受注番号は受注ごとに新たに発行される番号であり、項番は1回の受注で複数の商品の注文があった場合に、商品別に連番で発行される番号である。ここで、受注日、受注番号、項番は入力システムによって自動的に設定される。得意先コード、商品コード、数量は操作員によって入力される項目であり、単価は商品コードに対応したものが台帳から参照される。

fig3

 
正規化はされていない。

 
第1正規化だけ行われている。

 
第2正規化だけ行われている。

 
第3正規化だけ行われている。

(17年-午前問題-問25)

答え

解説

 まず、各列に1つの値のみが格納されているので、第1正規形の要件は満たしています。

 次に、主キーと考えられる「受注番号、項番」の組み合わせと部分的関数従属の関係にある非キー属性がないか調べて第2正規形かどうかを確認します。得意先コードと受注日は受注番号によって決まる項目と考えられ、主キーと部分的関数従属性があることになります。従って、第2正規形は満たしていないので「イ」が正解となります。


column::選択する問題の数が減る午後I問題は楽になる?

◆ 2問選択になる午後Iを深読みする

 来年以降の新試験制度で、問題の傾向が変わるのは午後I問題かもしれません。これまで4問中3問選択という構成が、3問中2問選択に変わります。

 あまり変化がないように思えますが、1問当たりに費やせる時間を考えてみましょう。90分という試験時間は変わりないので、1問当たり30分から45分に増えます。この数字だけ見ると楽になったように感じますが、解くのに45分かかる問題が出題されると考えると、難易度や手間が5割増しになると解釈できます。

 仮に難易度がこれまでと同じだとすれば合格者の急増につながってしまうので、選択問題数の減った午後Iの難易度を上げることで合格者の急増を防ぐのではないかと深読みすることもできます。

 とはいえ、これまでの傾向を白紙にして急激に難問を連発することも想像できないので、これまでの問題から少し突っ込んだ設問が設定されるのではないかというイメージで学習するのが無難です。

◆これまで以上にボイスコッド正規形が問われる可能性も

 例えば、正規化の問題でいえばボイスコッド正規形など、第3正規形から先の正規形があります。これまでの傾向ではボイスコッド正規形について重点的に問われたことはあまりなく、精通していなくても合格点を取ることは可能でした。難易度を上げるとすれば、第3正規形からボイスコッド正規形への変換、表がボイスコッド正規形ではない理由、あえてボイスコッド正規形まで正規化しない理由といったように、ボイスコッド正規形についてこれまで以上に問われる可能性もあります。

  こうしたことを考えて、過去の問題をベースに学習する場合、特に午後I問題は既存の問題を解くことに加え、該当する問題の周辺キーワードも押さえておく方がよいでしょう。


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 Index
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(2)
「正規化」に関する問題
  Page 1
・問2-1 素早く正規形を見抜く
  Page 2
・問2-2 適正なレベルの正規化を行う
→ Page 3
・問2-3 表から正規化の段階を見極める
コラム:選択する問題の数が減る午後I問題は楽になる?


データベーススペシャリスト試験攻略のツボ


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