[Software]

Windowsのコンポーネント追加を自動実行するには(Windows 9x編)

デジタルアドバンテージ
2000/05/22

 Windows 95/98/98 SE(以下Windows 9x)がプレインストールされたPCでは、Windowsのコンポーネントを追加する際、インストールCD-ROMを用意しなくてもセットアップは自動的に続行・完了される。このときユーザーからの指示は必要ない。プレインストールPCのハードディスクには、コンポーネントの追加に必要なファイル(\WIN9xフォルダにある拡張子.CABのキャビネット ファイル)があらかじめインストールCD-ROMからコピーされており、これが自動的に読み出されるため、インストールCD-ROMは必要ないのだ。ちなみにキャビネット ファイルの保存先は、C:\WINDOWS\OPTIONS\CABSであることが多い。

 一方、プレインストールでないPCでは、たとえ「CD-ROMドライブを用いずにWindowsの追加コンポーネントを組み込むには(Windows 9x編)」のような方法でキャビネット ファイルをハードディスクに保存しても、自動的には組み込まれない。キャビネット ファイルが必要なときにはまずCD-ROMドライブがアクセスされ、次にダイアログ ボックスが表示される。そこでユーザーはキャビネット ファイルへのパスを、いちいち手動で指定しなければならない。

Windows 98 SEのインストールCD-ROM要求ダイアログボックス

これは「コントロール パネル」−「アプリケーションの追加と削除」−「Windows ファイル」から、ImagingというWindows 98標準添付のユーティリティを追加しようとしたところ。通常、WindowsがプレインストールされていないPCでは、インストールCD-ROMを用意するか、追加コンポーネントが存在するフォルダ名を入力しなければならない。

 このような結果になるのは、インストールCD-ROMからWindows 9x自体がインストールされた際、CD-ROM内のキャビネット ファイルのあるフォルダ(\WIN9x)のパスがレジストリに記録され、その後キャビネット ファイルが必要なときにこのパスが再利用されるからだ。プレインストールPCでは、このレジストリに記録されたパスが、ハードディスク上のキャビネット ファイルのフォルダを指した状態で出荷されているので、ハードディスク上のキャビネット ファイルが自動的に読み出されるわけだ。

設定方法

 自動的にキャビネット ファイルが読み出されるようにするには、レジストリを変更してパスを設定し直せばよい。

[注意]

レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで操作を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本PC Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。

 さて、レジストリを編集するために、まずはレジストリ エディタを起動する。レジストリ エディタは[スタート]−[プログラム]メニューなどには登録されていないので、[スタート]−[ファイル名を指定して実行]を実行し、表示されるダイアログで「regedit」と入力して[OK]ボタンをクリックする。

 次に以下の表にあるキーを表示させて、値を変更する。

項目 内容
キーの名称 HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Setup
値の名前 SourcePath
値の型 REG_SZ(文字列)
値のデータ キャビネット ファイルを保存したフォルダへのフルパス名
項目 内容
キーの名称 HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Setup
値の名前 OLSSrcPath
値の型 REG_SZ(文字列)
値のデータ オンライン サービスのコンポーネントが保存されているフォルダへのフルパス名

変更するレジストリの値(Windows 9x)

 このうち、基本的には「SourcePath」だけを変更すればよい。「OLSSrcPath」はWindows 98でオンライン サービス(ISPの登録などの機能)もハードディスクから組み込めるようにする場合に必要な設定だ(その際、\WIN98\olsフォルダもハードディスクにコピーする必要がある)。Windows 95では必要ない。

レジストリ エディタでの設定方法(Windows 9x)

設定手順は以下のとおりである。
  この「Setup」というキーを見つけて、その中の値を表示させる。
  「SourcePath」の値として、キャビネット ファイルのあるフォルダへのフルパス(ここではD:\WIN98SE\OPTIONS\CABS)を書き込む。

 ここでレジストリに加えた変更内容は、再起動などを行わなくても即座に反映される。

 また、キャビネット ファイルをハードディスクにコピーしない場合でも、CD-ROMドライブのドライブ名をWindows 9xのインストール時から変更したときには、上記の方法で新しいドライブ名を設定するとよいだろう。いちいちダイアログ ボックスから手動でパスを指定する必要がなくなるからだ。記事の終わり

  関連記事(PC INSIDER内)
CD-ROMドライブを用いずにWindowsの追加コンポーネントを組み込むには(Windows 9x編)
Windowsのコンポーネント追加を自動実行するには(Windows NT 4.0/2000編)

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