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%windir%

【ウィン・ディ・アイ・アール】

最終更新日: 2001/03/19

 Windows OS環境において、システムがインストールされているハードディスク上のディレクトリのこと。環境やインストール時の指定により、Windowsがインストールされるドライブやディレクトリは変化するが、それらの違いに影響されることなく、システム中のファイルなどを特定できるように、便宜上使用される表記方法。同名の環境変数が用意されていることから、このように表記される。

 一般的なPC環境にWindowsをインストールすると、通常はCドライブの\WINDOWSディレクトリ(Windows 9x、Windows Meの場合)や\WINNT(Windows NT、Windows 2000の場合)にシステム・ファイルがコピーされる(これらのディレクトリは、「Windowsディレクトリ」などと呼ばれることもある)。しかしインストール時に指定すれば、任意のドライブの任意のディレクトリにWindowsシステムをインストールすることは可能である。

 当然ながら、このディレクトリ以下には、Windowsシステムに関連するさまざまなファイルがコピーされており、カスタマイズやメンテナンス、トラブルシュートなどの目的で、それらのファイルを操作することも少なくない。それらの処理方法を説明したドキュメントなどでは、操作対象となるファイルを表記する必要があるのだが、前出のとおり、Windowsシステムがインストールされるドライブやディレクトリは環境によって可変なので、絶対パスで表記することができない。

 そこで考案されたのが“%windir%”という表記である。これはWindowsシステムがインストールされているドライブおよびディレクトリに対応するもので、たとえばWindowsシステムが、

C:\WINDOWS

にインストールされているなら、%windir%は「C:\WINDOWS」ということになり、

D:\WINNT

にインストールされているなら、%windir%は「D:\WINNT」ということになる。

 このとき例えばWindowsディレクトリの直下にあるwin.iniというファイルは、「%windir%\win.ini」として表記される。この場合、前者なら「C:\WINDOWS\win.ini」になるし、後者なら「D:\WINNT\win.ini」ということになる。

 ただしWindows NT/Windows 2000には、同様の環境変数として「SystemRoot」というものもある。このためWindows NT/Windows 2000では、%windir%という表記の代わりに%SystemRoot%という表記が使われることもある(Windows NT/Windows 2000でも、「windir」という環境変数は用意されている)。

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