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タスク・バー (task bar)

最終更新日: 2001/03/11

 Windows 95から採用されたWindowsユーザー・インターフェイス要素の1つ。デフォルトではウィンドウの下端にあり、現在実行されているタスク(現在表示されているウィンドウ)1つ1つに対応するボタンが一覧表示される。そしてこのボタンをクリックすることで、あたかもテレビのチャンネルを切り替えるように、複数のウィンドウの中からアクティブ・ウィンドウを切り替えられるようになる。

 Windows 95登場以前のWindows(Windows 3.1まで)では、現在表示しているウィンドウを最小化すると、そのウィンドウに対応するアイコンがデスクトップに表示されるようになっていた。つまり、複数のウィンドウを切り替えて使うときに、一時的に使わないウィンドウを同じデスクトップ上で小型化する(アイコン化する)という方式である。しかしこの方式では、アイコン化されたウィンドウが別のウィンドウの下に隠れてしまい、現在、どのようなウィンドウが同時に表示されているか(どのようなタスクが同時実行されているか)をひと目で認識しづらかった。マイクロソフトの調査によれば、このような分かりにくいインターフェイスのため、特にWindowsの初心者は、複数のアプリケーションを同時に実行して切り替えるのではなく、アプリケーションを1つずつ起動し、次のアプリケーションを起動するときには以前のものを終了しているということが明らかになった。

 こうした問題を解消し、初心者でもWindowsのマルチタスク機能をより容易に利用可能にするために考案されたインターフェイスがタスク・バーである。タスク・バーは、常時デスクトップの一部(デフォルトではデスクトップの下端)に表示され(設定により隠すことも可能)、起動中のタスク(ウィンドウ)はここにボタンとして表示されるため、現在実行されているタスクを素早く認識できるし、ボタンをクリックすることで、任意のタスクを簡単にアクティブにできるようになる。

 なおこのタスク・バーは、Windows 95のユーザー・インターフェイスとの共通化が実施されたWindows NT 4.0から、NTラインアップのOSでも採用されるようになった。

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