[VERITAS VISION 2002 JAPAN開催]
統一されたストレージ管理システムが必要

2002/7/24

 「企業はストレージ・ハードウェア 1ドル分に対し、3ドルの管理費用を費やしている」

 ベリタスソフトウェアは7月23日と24日の2日間にわたり、東京都内のホテルでプライベート・カンファレンス「VERITAS VISION 2002 JAPAN」を開催している。本カンファレンスに合わせて来日した、米ベリタスソフトウェア 社長兼CEOのゲイリー・ブルーム(Gary Bloom)氏は、基調講演の中でストレージ・システムの現状についてこのように説明した。

基調講演の壇上に立つ、米ベリタスソフトウェア 社長兼CEOのゲイリー・ブルーム氏

 SANなどのオープンなストレージ環境においては、さまざまな種類の機器が存在し、またさまざまなベンダの製品が混在することになる。このストレージ・ネットワーク上では、さまざまなOSやアプリケーションが動作しており、単純に管理することは難しいのが現状だ。しかも、これらハードウェアは効率的に活用されてはおらず、管理のために保存されているデータ以上の労力を必要としているのが現状だという。年々、容量あたりのハードウェアの単価は下がり続けているが、これらの理由のために全体的なコストは落ちていない。コスト削減のためには、既存資産をいかに有効に活用できるかがポイントとなる。

 基調講演の冒頭でブルーム氏は、IT業界の最近のトレンドとして「サーバの統合」「ヘテロジニアス(異機種混合)な環境」などのテーマを挙げ、その問題点として、単一個所の障害によるシステムダウンのリスクや、統一性のない管理プロセスを指摘していた。その解決策となるのが、環境に依存しない統一された管理の仕組みの提供にあるという。同社が提供する管理ソフトウェアでは、特定のOSやアプリケーション、ハードウェアに依存せず、ストレージ管理のための統一システムが利用できるという。例えば、A社のDBMSをクラスタリングするためだけに、A社のDBMSをクラスタリングするソフトウェアを導入する必要はなく、同社の提供する製品でクラスタリング、バックアップ、ストレージ管理まで、すべて面倒を見ることが可能になる。

 同社が提唱する「アダプティブ ソフトウェア アーキテクチャ」を基盤に、各アプリケーションやハードウェアはプラグイン・モジュールによってサポートされる。特に最近では、ストレージとネットワークの融合が進み、ネットワーク機器を提供するシスコシステムズとの協力関係が重要になってきているという。

 統一された管理環境は、2つの異なるシステムの連動を容易にする。特に最近では、企業の合併・買収例が増えてきているが、このようなニーズにも対応できるようになる。

 基調講演のまとめとして、ストレージ業界の今後の動向について「相互接続性(Interoperability)」「回復力(Resiliency)」「効率性(Efficiency)」の3つのキーワードで説明が行われた。相互接続性が実現されることで、あらゆる環境のサポートが可能となり、ひいてはコスト削減につながる。回復力は、最近よく登場する「ディザスタ・リカバリ」の考え方だ。あらゆる障害に対し、データを失わずに迅速に復旧を行えるシステム作りが重要になる。また、景気の不安要因からビジネスの先行きが読みにくくなりつつあるが、効率性を高めることで、大きな変動のなかで迅速な対応が可能になるという。

 ネットワーク・ストレージの将来像については、現在OSやストレージで各種処理を行うなどホスト・ベースの管理が主軸となっているが、今後はSANスイッチ自体をインテリジェント化していくことで、よりシンプルで集中化された形態へと移行していくことになるだろうと予想する。

(編集局 鈴木淳也)

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