強みは“日本製”、ウイルスバスター新版が登場

2002/9/27

 トレンドマイクロは個人向けセキュリティソフトの新版「ウイルスバスター2003 リアルセキュリティ」を11月1日に発売すると発表した。ウイルス防御やファイアウォールなどの基本機能に、新たに無線LANでのセキュリティ保護機能を追加。今後1年間で150万本の販売を見込む。

 個人向けセキュリティソフトはトレンドマイクロとシェア争いを続けているシマンテックが9月19日に新版の「Norton Internet Security 2003」を発表したばかり。両社とも新機能を追加していて、ユーザーの支持を得たい考えだ。

 ウイルスバスター2003に追加された新機能「無線LANセキュリティモード」は、ユーザーが公衆の無線LANスポットでPCを使う際に、ワンクリックでPCのフォルダ共有機能を無効にして、同時に無線LANを利用している別のユーザーにPCの中をのぞかれないようにする。

 同製品では、スパイウェアなどの不正なプログラムが勝手にインターネットに接続して、PCの情報などを外部に送信してしまうことも防止できる。プロトコルとポートでインターネットに接続させるかどうかを設定する。プログラムごとにインターネット接続の許否を決めることはできない。

 ウイルスバスター2003にはほかに、新しいウイルスが登場し、流行し始めた際にトレンドマイクロのウイルス研究所がユーザーのPCに警告のメッセージを表示させる機能や、ウイルス定義ファイルのアップデートを完全に自動化する機能が追加された。

トレンドマイクロの代表取締役(CFO) マヘンドラ・ネギ氏

 トレンドマイクロのマーケティング本部 リテールマーケティング課 小太刀和江氏はウイルスバスター2003について、「日本でのユーザーニーズに基づき、製品開発、マーケティングを行った。開発拠点が日本にある強みが発揮できる」と、国産ソフトであることを強調した。トレンドマイクロの代表取締役(CFO) マヘンドラ・ネギ(Mahendra Negi)氏も「ウイルスバスターは日本製のソフト。トレンドマイクロの夢は、ウイルスバスターがグローバルで成功するソフト製品になることだ」と述べるなど、シマンテックなどほかのソフトベンダへのライバル心をむき出しにした。

 個人向けウイルス対策ソフト市場は、トレンドマイクロとシマンテックがトップシェアを争う構図。さらに老舗のマカフィーや海外製の低価格ソフトもシェア獲得を狙っている。ブロードバンドの普及に伴い、セキュリティソフトは当初のウイルス対策単体から不正アクセスブロック、個人情報流出防止までをカバーするようになり、その守備範囲は広い。セキュリティ対策に終わりはない、ともいわれ、市場の成長は当分続きそうだ。各社のシェア争いも当分は終わらないだろう。

(垣内郁栄)

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トレンドマイクロの発表資料

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