[OracleWorld 2002開催]
経済の厳しいいまこそ、TCOの低いOracleが効く

2002/11/13

 米国カリフォルニア州サンフランシスコ モスコーン・コンベンション・センターで11月10日、第7回OracleWorld 2002が開幕した。今年の参加者は2万3000人。5日間の会期中に400以上のテクニカル・セッションが開かれ、250社を超えるパートナー企業が出展する、オラクル最大のビジネス&テクニカルカンファレンスだ。

 キーノートスピーチのトップは、米オラクル チーフ・ファイナンシャル・オフィサー(CFO)ジェフ・ヘンリー(Jeff Henley)氏だった。同氏が強調したのは、憂うべき景気後退のさなかにも変わらぬオラクルの財務体質の健全さだ。売上高自体の目減りは同社も免れているわけではないが、ほかのソフトウェアベンダが平均30%も売上高を減少させているのに対して、オラクルは10%台と踏ん張っており、オペレーティングマージンもマイクロソフトにはかなわないものの、依然60%を維持していると誇らしげに語った。

 潤沢なキャッシュフローに胸を張りつつも、困難な経済事情を勘案してか、コーポレートメッセージは徹底してコストコンシャス路線だ。オラクルは新しい共有キャッシュアーキテクチャを駆使したOracle9i Real Application Clusters(RAC)を発表して以来、データベースばかりではなく、Oracle9i Application ServerやJavaにもクラスタリング技術を適用してきたが、今年はそれをLinuxにまで拡げた。米オラクル上級副社長兼チーフマーケティングオフィサー マーク・ジャービス(Mark Jarvis)氏は、それを“アンブレイカブルLinux”と称する。Linux上でRACを活用することにより、堅牢で高性能なサーバ環境が安価に構築可能であるとする。

 続くスポンサーキーノートで登壇した米インテル社長兼チーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)ポール・S・オテリーニ(Paul S. Otellini)氏も、ジャービス氏に呼応するかのように企業情報システムを再構築するための製品群がインテルにはあると口を開いた。オテリーニ氏によると、IT分野における次の大きな出来事は「ワイヤレスWebサービス」だという。インテルチップを搭載したPCやPDA、Itaniumプロセッササーバ、Oracle9iを駆使して、ビデオファイルや画像をやりとりするBtoCベースのWebサービスの事例をデモンストレーションを交えて紹介。スケールアップ、スケールアウトの二方向に展開可能なインテルベースハードウェアのメリットを強調した。

インテル社長兼チーフ・オペレーティング・オフィサー ポール・S・オテリーニ氏が強調したのは、ワイヤレスWebサービス

 初日のもう1つの特集テーマは、発表されたばかりのOracle Collaboration Suite Release2だった。Oracle9i RAC、Oracle9i Application Serverなど同社のコアテクノロジーの上に構築されたこのグループウェアは、電子メール、ファクス、ボイスメール、グループスケジュールなどを統合管理する機能に、Release2で同社がiMeetingと呼ぶチャットや、ネット会議などのリアムタイムコラボレーション機能が加わった。

 ここでも同社が前面に押し出すのは、他社製グループウェアと比較してのTCO(Total Cost of Ownership)の低さだ。米オラクル サーバテクノロジー部門担当上級副社長 チャールズ・ロズワット(Charles Rozwat)氏は、パートナー企業である富士通シーメンス(ドイツ)での導入事例を紹介しながら、ユーザー1人当たりのライセンス料が安く、Linuxでも動き、既存の電子メール環境やWebブラウザ活用で移行費用もかからず、統計機能の提供により管理も容易と、他社製グループウェアと比較しての競争優位性を説いた。

(吉田育代)

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