「ギガビットを身近に」、HPが新スイッチを発表

2003/10/8

日本HPのプロカーブ ネットワーキング ビジネス マーケティング マネージャー 中島将博氏

 日本ヒューレット・パッカードは同社のネットワーク機器シリーズ「HP ProCurve Networking」の主要機器をギガビット対応に移行すると発表した。ギガビット対応の新LANスイッチを発表。既存のLANスイッチもギガビット・モジュールを使って、ギガビットに対応させる。

 HPのプロカーブ ネットワーキング ビジネス マーケティング マネージャー 中島将博氏は企業のギガビットイーサネットの導入について、「ネットワークのバックボーンやサーバ、クライアントPCはギガビット化が進んでいるが、ネットワークのエッジ部分は高価な製品が多く普及していない」と指摘。「HPは最も低価格な製品を提供し、ユーザーの手前までをギガビットにする」と述べた。

 HPが発表したのは、44個の10/100/1000BASE-Tポートと、4個のminiGBIC、10/100/1000BASE-Tのデュアルポートを備えたスイッチ「HP ProCurve Switch 2848」と、20個の10/100/1000BASE-Tポート、4個のminiGBIC、10/100/1000BASE-Tのデュアルポートを搭載した「HP ProCurve Switch 2824」の2種。中島氏はHP ProCurve Switch 2848について、「1Uでギガビットを48ポート搭載したのはメジャーなベンダでHPだけ」として、高ポート密度と1ポート当たりの低コストをアピールした。HP ProCurve Switch 2800シリーズは60万円からで、すでに販売を開始している。

HPが発表した「HP ProCurve Switch 2848」

 HPはまた、既存製品の「HP ProCurve Switch 4100シリーズ」と「HP ProCurve Switch 5300シリーズ」にギガビット・ポートを追加するモジュール製品を発表した。4100シリーズ用のモジュール(60万円から)は20個の10/100/1000BASE-Tポートと、2個のminiGBIC、10/100/1000BASE-Tのデュアルポートを搭載。5300シリーズ用のモジュール(70万円から)は16個の10/100/1000BASE-Tポートと、2個のminiGBICポートが利用できる。それぞれ12月下旬に販売開始する。

 HPはHP ProCurveスイッチに付属する管理ソフトも刷新した。従来の管理ソフト「TopTools」のアーキテクチャを変更し、新たに「HP ProCurve Manager」に名称を変更した。ネットワーク機器の自動検出とマッピングが利用できる。HPは、HP ProCurve Managerの有償版も別に開発する予定で、トラフィック管理やポリシー管理、VLAN管理などが利用できるようになる。

(垣内郁栄)

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日本ヒューレット・パッカードの発表資料

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