今年は64ビット、来年はデュアルコアの年〜インテル

2005/10/12

 インテルは10月11日、Xeonプロセッサで初めてデュアルコアに対応した「デュアルコア インテル Xeonプロセッサ」を発表した。クロック周波数は2.8GHzだが、現行のシングルコアプロセッサ「Xeonプロセッサ 3.60GHz/2MB L2キャッシュ」と比較して30〜50%の性能向上を実現したという。

インテル マーケティング本部 本部長 阿部剛士氏
  発表されたXeonプロセッサは、デュアルプロセッサ(DP)サーバに対応したエントリ向けサーバ用のプロセッサ。クロック周波数は2.8GHzの1種類のみ。FSBは800MHz、1つのコアに対して1つのキャッシュを用意し、計2個の2MB L2キャッシュを搭載。対応チップセットは「インテルE7520チップセット」となる。そのほか、HTテクノロジーやEM64Tといった同社の主要技術もサポートしている。価格は1000個受注時で11万6500円。10月11日より富士通やヒューレット・パッカード、デルなどから、このプロセッサを搭載したサーバが出荷される予定だ。

 また、インテルはマルチプロセッサ(MP)サーバに対応した「デュアルコア インテル Xeonプロセッサ 7000番台(開発コード:Paxville)」を今後60日以内に出荷する予定であることを明らかにした。7000番台は、クロック周波数は最高3.0GHzで動作し、FSB 800MHzである「インテルE8501チップセット」と、FSB 667MHzで動作する「インテルE8500チップセット」の両方に対応する。

 同社はマルチプロセッサ開発と並行して、次世代のソフトウェア開発も支援していく。特に開発支援ツールを強化し、新ツール「インテル コンパイラ 9.0 日本版スペシャル・エディション」を提供するほか、教育プログラムの一環として「インテル ソフトウェア・カレッジ新規開設コース」などを実施する予定だ。インテル マーケティング本部 デジタル・エンタープライズ統括部長 平野浩介氏は、「当社はすべての領域でマルチコア化を推進し、2007年にはデスクトップやモバイル分野プロセッサの90%以上が、サーバ用プロセッサのほぼ100%がマルチコアになるだろう。このハードウェアの進化に対応するため、ソフトウェアも同等の進歩を期待しており、それを実現するために提携やツール提供で支援していきたい」と語った。

8台のマシンを1台に集約したデモ。画面上部のタブで各サーバの画面を見ることができる
 デュアルコアのXeonプロセッサを搭載したサーバによるデモでは、シングルプロセッサで動作している8台のWebサーバやファイルサーバ、DNSサーバなどを、「VMware GSX Server 3.2」を利用して1台のデュアルコアのXeonプロセッサ搭載サーバに集約していた。インテルはこのデモを受けて、「8台のサーバで動かしていたものを1台に集約すれば、ソフトウェアライセンスも削減できる」(平野氏)と語り、TCO削減にも貢献できるとアピールした。

 インテル マーケティング本部 本部長 阿部剛士氏は、「現在、当社はマイクロプロセッサの会社から、プラットフォームの会社へ移行しようとしている途中だ。その中の1つの取り組みとしてマルチプロセッサ化を進めており、現在はデュアルプロセッサ関連で15種類以上、クワッドプロセッサ以上関連で10以上のプロジェクトを推進している」と現在のインテルの状況を説明。「市場は、プロセッサに対して汎用的なものから、目的別の用途に最適なものを求めるようになってきた。当社では、このようなニーズにプラットフォームを提供することで対応する」と語り、同社の戦略「プラットフォーマイゼーション」を推進する理由を強調した。

(@IT 大津心)

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インテルの発表資料

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