NECが2実証センターをリニューアル、企業向けソリューション強化目指す

2006/5/18

 NECは5月17日、「NECブロードバンドソリューションセンター」(東京・品川)、「NECプラットフォームイノベーションセンター」(東京・田町)の2実証センターをリニューアルオープンすると発表した。企業向けソリューション事業の強化を目指し、両センターを連携させて提案を行う予定。両センターの利用を通じ、2008年度に3000億円の受注獲得を目指すという。

 NEC 取締役 執行役員専務 瀧澤三郎氏は「著しく変化する環境に対応し、競争力を強化するためにはNGN(Next Generation Network)をにらんだ企業システムの整備が必要」とし、NGN時代の企業向けソリューションの提供というリニューアルの目的を説明した。

NECブロードバンドソリューションセンターに新設されたテレワークソリューションブース。左側が在宅勤務者のPCを表す

 NECブロードバンドソリューションセンターは、ブロードバンドを活用したソリューションのショールーム機能と、約700人のNEC社員がソリューションを実践するオフィスとしての機能を併せ持つ。オフィスではIPテレフォニー活用・フリーアドレスやペーパーレスの実施などによって年間約5億7000万円の経費削減、ショールームではIP電話を核としたソリューション「UNIVERGE」の売り上げ拡大を実現している。

 同センター長の下垣直子氏は「ブロードバンドオフィスは第2フェイズに入っている」と指摘する。顧客企業の期待は「コスト削減」から「ワークスタイル改革」に移っており、今回のリニューアルではこの第2フェイズのブースを新設した。具体的にはワークスタイルの多様化に対応し、人材の確保にも貢献するテレワークや、ブロードバンドオフィスを店舗という「現場」に適用したブロードバンドショップを体験できる。そのほかにも会議室タイプのデモブースの新設、オフィスへの自動プレゼンス管理システム「ActivePresence」導入などにより、「ワークスタイル改革を実践し、顧客の発展を支援する」という。

 NECプラットフォームイノベーションセンターは、「iBestSolutions Center」から名称を変更。戦略的なITインフラ構築提案を支援する検証施設で、顧客企業の機器を持ち込んでの実証も可能。年間1000件以上のデモ・検証実績を持つ。リニューアルによってデモ・検証環境を充実させ、サーバ統合などのプラットフォーム最適化ソリューションを中心に12種類のメニューを用意した。同センターは5月29日にリニューアルオープン予定。

(@IT 長谷川玲奈)

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NECの発表資料

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