5年ぶりのメジャーアップグレード

ウェブメソッド、統合プラットフォームで開発期間を短縮

2007/05/31

 ウェブメソッドは5月31日、業務プロセス統合フレームワークの新製品「webMethods Fabric 7」日本語版の出荷開始を発表した。ライセンス価格は数千万円から。

 webMethods Fabricは、さまざまなビジネスプロセスを1つのプラットフォームにまとめ、各サービスの用途に応じて、プロセスを自動で組み立てることができるフレームワーク。今回は5年ぶりのメジャーアップグレードとなる。

webmethods01.jpg 米ウェブメソッドのCTO マーク・ブライジンガー氏

 「アプリケーションコントロールプロセスの自動化は、(情報システム業界内で)それほど進んでいない。webMethods Fabric 7は、グラフィカルユーザーインターフェイスで簡単に自動化を実現できる」と米ウェブメソッドのCTO マーク・ブライジンガー氏は話した。自動化することでプロセスを簡略化し、それぞれのタスクも簡素化できるという。

 webMethods Fabric 7は、ビジネスプロセスのデータを具体的にグラフや表に加工することで、企業の問題を「見える化」する機能がある。プロセスと業績の相関関係が、プロセスに携わるどの部門の人に対しても明確に示すことができ、問題の迅速対応につながるという。開発段階からビジネスを意識することでアプリケーション開発を効率化し、開発期間の短縮にもつながるとしている。

 webMethods Fabric 7はJSF、JSR168、WSRPなど準拠し、さまざまなインフラ環境に対応可能。SOA環境でITリソースを管理する「webMethods Infravio X-Registry」と「webMethods Infravio X-Broker」を新たに搭載した。ウェブメソッドが主張する「SOAガバナンス」を実現できるという。SOA環境下でサービスを管理する「セマンテック・メタデータ・ライブラリ」も搭載し、必要なサービスやリソースを自在に検索できるようにした。

 ウェブメソッドは4月、独Software AGによる買収に合意した。米ウェブメソッドの副社長兼ジェネラルマネージャーのアンディ・ウィルキンソン氏は、「2社の力が合わさることで屈強になる。将来は年商10億ユーロの企業を目指す」と話した。

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(@IT 小林由美)

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