Weekly Top 10

“史上最速”が心に響いたFirefox 3のデビュー

2008/06/23

 先週の@IT NewsInsightのアクセスランキングの第1位はWebブラウザ「Mozilla Firefox」の新版についての記事「“史上最速”のFirefox 3が登場へ、『IE7の9.3倍速い』」だった。3位には公開後の経過を伝える記事がランクインした。

NewsInsight Weekly Top 10
(2008年6月15日〜6月21日)
1位 “史上最速”のFirefox 3が登場へ、「IE7の9.3倍速い」
2位 Linux上でWindowsアプリをネイティブ動作、「Wine 1.0」公開
3位 Firefox 3のダウンロード数、日本は世界で3番目
4位 転職したい企業はトヨタ、グーグル、ソニー
5位 Rubyは10年前のJava
6位 部材コストを極限まで圧縮したiPhone 3Gの意味
7位 高専生のパワーの源とは? 第1回高専カンファレンス開催
8位 ルートキットは「多くのマルウェアに使われている」
9位 PCの保存データ量が急増、Macユーザーは1年で2倍近くに
10位 「企業も現場のエンジニアのことを考えて」――IPA渡辺氏

 Firefoxの広がりについて知らせるMozilla FoundationのWebサイト「Spread Firefox」によると、日本からのFirefox 3のダウンロードは現在(6月23日19時)、93万9000件でまもなく100万件を超えそうだ。世界全体では1700万件を超えている。単純に比較はできないが、Internet Explorer 7は公開後4日間で300万ダウンロード、自動更新もあり、3カ月で1億インストールを記録した。ともあれ、Firefox 3のスタートダッシュは成功したといえるだろう。

 Firefox 3が注目された理由はJavaScriptやHTMLレンダリングなどの速度向上だ。Webアプリケーションを日常的に使うユーザーが増え、Webブラウザのパフォーマンスに不満を持っていた層がかなりの割合でいたことに加えて、Mozilla FoundationがFirefox 3の高速さを強調するマーケティング活動を積極的に展開した結果だろう。多くのWebアプリケーション・ユーザーにとって“史上最速”はいま心に一番響くメッセージだったようだ。

 スタートダッシュに成功したMozilla Foundationには今後、ぜひ企業ユーザーを攻めてほしいと思う。インターネット上のWeb閲覧はFirefoxを使うが、社内システムへのアクセスにはInternet Explorerを使うというユーザーは多い。社内システムがIE6に対応した仕様で開発されていて、そのほかのWebブラウザでは利用できないケースが多いのだ。アシストはFirefoxやThunderbird、OpenOffice.orgなどオープンソースソフトウェアのサポートを拡充させていて、かつていわれたように「オープンソースは最終的に責任を取る人がいないから企業では導入できない」という状況もなくなりつつある。おそらく、一般ユーザーと企業ユーザーへの浸透の仕方は異なり、マーケティング活動でも違う戦略が必要だろう。今週は、Mozilla FoundationのCEO ジョン・リリー(John Lilly)氏が来日する。その辺りも聞いてみたい。

(@IT 垣内郁栄)

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