[Analysis]

変化の本質を理解するために

2001/05/22

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@ITが1周年を迎えた。この1年でIT業界を取り巻くビジネス環境は大きく変化した。ひところ騒がれたベンチャーブームが落ち着きを見せたのが2000年の終わり。携帯端末の普及やブロードバンド化など好材料はあるものの、2001年に入り米国経済の減速が確実なものになると日本経済も影響を受けた。これまでITが牽引してきたといわれる景気の雲行きが怪しくなったため、経済全体に再び停滞ムードが漂い始めている。そういった背景があってか、最近、“改革”とか“見直し”という言葉が多用される。

IT関連のセミナーでも、ビジネスやITそのものの価値を問う内容の講演が多い。企業にとって情報技術の重要度が増してきたことが理由に挙げられよう。今や情報技術、情報システムは、経営と密接に関わった重要な経営戦略の1つなのだ。裏を返せば、技術者が技術を取り巻く環境にますます敏感であることが要求されてきたことになる。

オープン以来、@ITが取り上げてきたセミナーやイベントのレポートの中から、今後の業界動向やビジネス動向に関連するものをまとめてみた。移り変わりが激しい業界だが、共通したメッセージは“変化の本質を理解する”という点に集約できそうだ。

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