Mac OS Xでデータベースサーバを組む【後編】

Mac OS X ServerでMySQLを使う

 田畑　英和
2008/05/26

 

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■MySQLの管理ツール

　 ここまで紹介した管理ツールではMySQLの起動と停止など、最低限の操作しかできません。もちろん、MySQLの操作に慣れていればコマンドラインから操作することも可能ですが、より簡単に管理ができるよう、いくつかの管理ツールが提供されています。

　たとえば、MySQL ABからは管理ツール「MySQL GUI Tools」が提供されていますので、こちらを利用することもできます。

●MySQL GUI Tools

　 MySQL GUI Toolsには次の2つのツールが含まれています。

・MySQL Administrator：MySQLの管理
・MySQL Query Browser：データのブラウズおよび編集

　ただし、データベースの起動や停止については［サーバ管理］や［システム環境設定］などシステム標準の方法で実行した方が問題が少ないでしょう。

●MySQL　Administrator

　MySQL Administratorを使えばデータベースのバックアップおよびバックアップのスケジュール設定ができます。

　launchdの仕組みを利用してmysqldumpコマンドを定期的に実行しても同等のことができます。

図3　MySQL AdministratorでのMySQLの管理

　さらにMySQL GUI ToolsにはMySQL用のDashboard Widget^注3も含まれており、手軽にデータベースの動作状況を監視できます。

　管理ツールとしてはほかにもMac OS X版の「Navicat」などが利用可能です。データベースの管理ツールに限らずMac用のさまざまなツールを入手するにはAppleのWebサイトに用意されているダウンロードページを調べるのが便利です。日本語のWebサイトにも同様のページは用意されていますが、英語のWebサイトを参照した方がより多くのツールを調べられます。

注3：Dashboard WidgetはMac OS X搭載のDashboardで利用できる軽量のアプリケーションです。HTML、JavaScript、CSSといったWeb関連技術を組み合わせて作成されています。

◆◆◆

　 以上、OpenBase SQLとMySQLを取り上げ、Mac上でのデータベース利用について紹介してきました。

　OpenBase SQLを利用すれば、短時間で簡単にデータベースを立ち上げることができますし、すでにほかのプラットフォーム上でMySQLを使ったシステムの構築経験があれば、Mac上でもMySQLを同様に扱うことができるでしょう。

　 データベース環境としてMacを選択することのメリットとして、開発環境が充実しているということと、セキュリティに強い運用プラットフォームといったことが挙げられます。

　また、UNIXベースのOSであり、さまざまなオープンソースプロダクトが利用可能なところも魅力的なところです。今回の記事がMacでデータベースを利用するきっかけになれば幸いです。

【編集部より】　 本稿で紹介したMySQLを使ったOS X環境上でのAMPシステム構築については、Linuxフォーラム「Mac OS XでAMP構築」で詳しく紹介しています。こちらもぜひ参照ください。

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Mac OS Xでデータベースサーバを組む【後編】 Mac OS X ServerでMySQLを使う
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