セキュリティパッチをまめに当てていても、パスワードが簡単だと容易にクラッキングされてしまう。そこで、パスワードの解析ツールを使って、自分のパスワードが安全かどうか確かめてみてはどうだろう。ここでは、「John
the Ripper」というツールを使って、パスワードが解析可能かチェックする方法を説明する。
$ make
To build John the Ripper, type:
make SYSTEM
where SYSTEM can be one of the following:
linux-x86-any-elf Linux, x86, ELF binaries
linux-x86-mmx-elf Linux, x86 with MMX, ELF binaries
linux-x86-k6-elf Linux, AMD K6, ELF binaries
linux-x86-any-a.out Linux, x86, a.out binaries
linux-alpha Linux, Alpha
linux-sparc Linux, SPARC
(省略)
MMX Pentium以降のPentiumを搭載したPCであれば、「linux-x86-mmx-elf」を指定すればいいだろう。もし、このオプションを指定してエラーが出た場合は、これに近いオプション(例えば「linux-x86-any-elf」や「linux-x86-any-a.out」など)を指定して再度実行してみる。それでもうまくいかないときは、「general」というオプションを指定する。以上の作業で、john-1.6/runディレクトリにJohn
the Ripperのコマンド本体やツール類が置かれる。
$ make linux-x86-mmx-elf
(省略)
$ cd ../run ←バイナリが保存されているrunディレクトリに移動
$ ./john passwdfile
Loaded 6 passwords with 6 different salts (FreeBSD MD5 [32/32])
suzuki (suzuki) ←ユーザーIDとパスワードが同じ
John the Ripperには、解析のためのオプションがいくつかある。代表的なものは、辞書を使った解析だろう。John the Ripperには、デフォルトでrun/password.lstという辞書がある。この辞書を使用する場合は、以下のオプションを指定する。
$ ./john -wordfile:password.lst passwdfile
Loaded 5 passwords with 5 different salts (FreeBSD MD5 [32/32])
coffee (tanaka) ←パスワードに英単語を使用
John the Ripperには、これ以外にも多くのオプションやツールが用意されている。具体的には、john-1.6/docディレクトリにあるドキュメントを参照のこと。なお、パスワード解析用の辞書は日本語版も含めて用意されており、オックスフォード大学のFTPサイト(ftp://ftp.ox.ac.uk/pub/wordlists/)などからダウンロードできる。