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ファイル単位でバックアップを取るには

北浦訓行
2003/4/24

 ファイル単位でバックアップを取るなら、cpioコマンドが便利だ。cpioコマンドは、標準入力でバックアップするファイルの一覧を指定し、バックアップの内容を標準出力に出力する。従って、findコマンドでファイルの一覧を作成して、パイプでcpioに渡すのが一般的だ。

 例えば、カレントディレクトリのバックアップを/tmp/backup.cpioというファイルにするときは、以下のコマンドを実行する。ここで指定しているオプションは、-oが出力モード(コピーアウトモード)、-aがアクセスタイムの再設定(最後にアクセスした時間の保存)を意味する。

$ find . | cpio -oa > /tmp/backup.cpio

 次に、作成したバックアップファイルの内容を見てみよう。バックアップファイルの一覧を表示するときは、以下のコマンドを実行する。ここで指定しているオプションは、-iが出力モード(コピーインモード)、-tがファイル名の一覧表示を意味する。

$ cpio -it < /tmp/backup.cpio

 最後に、ファイルのリストアを行ってみる。例えば、/tmp/backup.cpioに保存した/home/nori/list2というファイルをリストアする場合は、以下のコマンドを実行する。ここで指定しているオプションは、-iが出力モード(コピーインモード)、-mがファイルの更新時刻をもともとのファイルの時間に設定することを意味する。-mを指定しないと、リストアした時刻がアクセスタイムになったファイルとなる。

$ cpio -im < /tmp/backup.cpio /home/nori/list2

 また、バックアップファイルから全ファイルをリストアするには、以下のコマンドを実行する。ここで指定しているオプションは、-iが出力モード(コピーインモード)、-dが必要に応じたディレクトリの作成、-mがファイルの更新時刻をもともとのファイルの時間に設定することを意味する。

$ cpio -idm < /tmp/backup.cpio

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