AMD、850MHzのDuronプロセッサを発表

2001/1/10

AMD Duronプロセッサ

 日本AMDは、1月9日、850MHzの「AMD Duronプロセッサ」を発表した。デスクトップPC用の低価格のチップで、数社が採用を決定している。

 AMD Duronプロセッサは、2000年6月に発表されたプロセッサ(2000年6月7日付け記事「AMDがオンチップL2キャッシュの 新AthlonとDuronを出荷開始」参照)。すでに全世界で100社以上のメーカーが同プロセッサ搭載のシステムを提供している。キャッシュ・アーキテクチャとして、レベル1キャッシュの容量が128KB、オンチップ・キャッシュの総容量が192KB。プロセッサとシステム間のデータの伝送速度を示すプロセッサ・バス・スピードは200MHz。同社によれば、ライバル製品となるIntelのCeleronよりコスト面、パフォーマンス面でともに上回るという。

 同社では、新製品の投入を受け、サードパーティによるUMA(Unified Memory Aechitecture)グラフィックス統合型システムの投入が増加することを見込んでいる。UMAチップセットとは、グラフィックス処理エンジンをチップ上に搭載するメモリシステムのアーキテクチャの一種。これを用いれば、メーカーはPC内に専用グラフィックカードを組みこむ必要がなくなるためコストが削減できる。すでに、台湾のVIA techonologiesやSlicon Integrated Systems(SiS)などからAMD独自仕様のSocket Aベースのチップセットを発表している。

 新製品は、1月6日、米ラスベガスで開催されていたCES(Consumer Electronic Show)において、搭載機の米Compaqのシステムの披露と同時に販売が開始された。米Compaqのほかに、米Hewlett−Packard、日本ではFaith、マウスコンピュータ、サードウェーブ、CSKエレクトロニクスなどが新製品ベースのシステムを発売する予定だ。

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