プロマネ頼みで収益改善狙う、NECの第1四半期決算

2005/7/29

 NECは7月28日、2006年3月期の第1四半期連結決算を発表した。システム構築(SI)やサービス、コンピュータ・プラットフォームなどのITソリューション事業は大型案件などの減少で、前年同期と比較して営業利益が127億円減少し、10億円の黒字になった。NECは、ITサービス子会社のソフトウェア購買力の強化やプロジェクト・マネージャの増員で期初の計画達成を目指す。

NECの取締役 執行役員常務 的井保夫氏

 ITソリューション事業の売り上げは4210億円で、前年同期比1.5%の減少。NECの取締役 執行役員常務 的井保夫氏はSI/サービスについて「国内市場環境は引き続き厳しい」と述べた。また、コンピュータ・プラットフォームについては「第1四半期は季節要因から若干の赤字も、想定比は改善している」として「数量の伸長と原価の低減で価格下落の吸収を目指す」とした。PCなどのパーソナル・ソリューションは出荷台数が伸び、原価も低減できたことで黒字を確保した。

 SI/サービスの強化施策としてNECは、6月に完全子会社化したNECソフト、NECシステムテクノロジーの市場の担当分野を整理して、それぞれが得意な分野に集中できるようにする。また、システム構築するソフトウェアの購買をグループで一本化することで、購買の交渉能力を向上させる。

 さらに、資本参加したアビームコンサルティングのコンサルティング能力とNECのシステム構築能力を組み合わせることで、「プラスアルファの市場を作ることを期待している」(的井氏)。NECソフト、NECシステムテクノロジーとのシナジーでは年間100億円、アビームとの提携では年間30億円の効果を見込む。

 NECはプロジェクト・マネジメントの強化も打ち出した。NECソフトと、同社の関連会社から「プロジェクト・マネージャクラスの数百人にNECに出向してもらい、プロジェクト・マネジメント能力を強化する」(NEC)。プロジェクト・マネジメント能力の強化で失敗プロジェクトをなくし、収益性の向上を狙う。

 NEC全体の売上高は1兆9億円で、前年同期比5.2%の減少。半導体事業の回復の遅れや、携帯電話機の販売低迷で211億円の営業赤字になった。当期の純損益は110億円の赤字。NECは「グループ全体の経営努力で上期に営業利益150億円は達成できる見込み」としている。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
NECの発表資料

[関連記事]
「アウトソーシングを見直す」、NECグループの決断 (@ITNews)
日立がサポート子会社2社を統合、再編時代の乗り切り狙う (@ITNews)
NTTデータがCapgeminiと提携、再編続くITサービス業界 (@ITNews)
NEC、NECソフト・NECシステムテクノロジーを完全子会社化 (ITmedia)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)