不活性ファイルを自動でアーカイブストレージに移動

リアルコムとノックス、ファイルサーバアーカイブ事業で提携

2007/08/24

 リアルコムは8月24日、ファイルサーバアーカイブ事業でノックスと提携したと発表した。ノックスは、リアルコムのファイルサーバ管理ミドルウェア「FileServer intelligent」(FSi)と、EMCのアーカイブ・ストレージ「Centera」を組み合わせるシステム構築・保守サービスを提供する。

 FSiはファイルサーバ環境に管理サーバを追加することで、ファイルや、ファイルアクセスのメタ情報を管理するサーバ製品。ネットワークを流れるパケットから情報を収集するため、FSiの導入に当たってファイルサーバを置き換えたり、ファイルレポジトリを移行する必要はない。FSiで管理するメタ情報は、ファイルのサイズ、種類といったファイル自体の情報のほか、作成日、被閲覧日、閲覧数、削除日、閲覧者、削除者などが含まれる。こうしたメタ情報を元にユーザー企業は「フィルタ」と「アクション」の組み合わせで、柔軟なファイル管理が行える。

 今回の提携でノックスが構築するシステムでは、アクセスログの取得とログによるアラート機能でコンプライアンス対応を強化する。ログは書き換え不可能なCenteraに保管する。また、不活性ファイルを見つけ出して、Centeraに移動する機能を持つ。移動元のファイルサーバにはショートカットが残るため、現場の混乱を最小限に抑えられるという。

 料金は個別見積もり。最小構成で約1200万円から。事業提携開始後1年で大口顧客を中心に15件の受注を見込んでいる。

(@IT 西村賢)

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